オーダーメイド殺人クラブ

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辻村深月
集英社
2011年5月26日
8件の記録
  • ペンアブ
    ペンアブ
    @ddd_kool966
    2026年8月23日
    終わった…………。 なるほど、良い話だ。 全編を通して旨味を詰められた文章を見せられては、名作と言わざるを得ない。今まで触れてきた辻村深月作品の中では一番好きだと断言できる。 ただ、このラストを無条件に肯定できるほど私はまっとうな読者ではない。承服しかねる。 だってこれさあ! バッドエンドじゃん!!!! この作品を読んでる方からは「何を言ってるんだ?」と思われるかもしれないけど、しかし理解してくれると信じたい。 以下、ネタバレ。 主人公である小林アンの本懐は遂げられず、友人であるショーグンJr.──徳川勝利も自身の抱えている問題を解消するには至らなかった。 世界は変えられず、人生は終わらない。 少年Aは誕生しない。そもそも少年Aとして待望されていた徳川は、残虐に染まる才能のなかった普通の高校生だ。 言葉を選ばずに言ってしまえば、ガッカリした。 アンが猫殺しにブチ切れるくだりよりも一層に落胆した。まあどちらも気持ちは分からなくもないが。 そう思いつつも、一方でほっとしている自分も確かに存在する。心のどこかでこんな展開を待ち望んでいたふしもあった。 とはいえ、彼女等からしてみれば物語の顛末はまごうことなき失敗だ。 実際にそうした意思も本文から汲み取れる。 暗い話を、鬱屈とした感情を、逃げ場のない怨嗟を、孤独に企てられる蛮勇を見せられ続けて、そうした物語に感情を動かされていた身としては、あの結末は拍子抜けである。毒気が抜かれた。こちらはその毒気を楽しんでいたのに。 だけど、エピローグで徳川が妹と一緒に歩いている姿を知って、私はどうしようもなく思ってしまった。 ああ、良かったなと。 不覚にも思ってしまった。無意識的に、特に何の疑念もなく「良かった」と思った。 まあ、なので要するに、面白かったなあ悔しいなあという感想でした。 結局は私自身も、猫殺しに激怒したアンと大差ないのかもしれない。そして、そうであってほしいと願ってしまう。
  • ペンアブ
    ペンアブ
    @ddd_kool966
    2026年7月21日
    久々に続きを読んでる。相変わらず毒味の強い文章をするすると読ませてくるな……。現在は250ページぐらい進んだところ。 主人公の友人に芹香と倖という女子がいるんだけど、この二人があまりにも現実的でないくらい嫌な人間で戸惑う。(まあ意図的に書かれているんだろうけども)好きになれない。 特に芹香、気持ちは分からんでもないがアンを切るのはさすがに違うんじゃないのか? こんなことする人間は現実に存在しないだろと思ってしまう。 しかも芹香と倖、ちゃっかり仲直りしてんじゃねえよ!!! なんでそうなるんや!? 自殺に対する厳しさも印象的だ。直前にスロウハイツを読んでいるからというのもあるけど、どちらも自殺を悪しざまに書いてる感が強くて、そこが気になる。 いや、アンは自殺未遂をしたあの人に「先を越された」と形容してるから、一概に自殺を絶対悪と論じてるとは言えないんだけど。 スロウハイツにしても、作中で天使ちゃんは自殺を考えたことがあるとも述べられているし。 でも「先を越された」は、先に事件を起こされたってだけのニュアンスだからな。 うーん。 他の人はどう思いながら読んでるだろう、ここらへん。 あと、芹香に対してアンが「学校も部活みたいに不登校にしてくれないだろうか」と心の中で言うシーンがあるんだけど、そこで何とも複雑な気分になった。かがみの孤城のことを思い出して更に複雑になる。 まあ、うん、言いたいことは分かるよ。どちらかと言えば私はアンに同情してるけどさ。お前ほんと内心ではハッキリ辛辣なこと言うよな……と思った。 あんな言葉を思考したアンに対して、言いたいことは分かるとか同情してるとか言って、全面的に怒れない。そんな自分が嫌になる。
  • ペンアブ
    ペンアブ
    @ddd_kool966
    2026年6月20日
    現在は100ページを越えたあたりなんですが、いやあこれ良いね……。辻村深月作品の中では断トツで肌に合います。 1ページ1ページに味が詰まってるというか、ありふれた日常ではありつつも容赦のない世界観で、そこから不意に出てくる底の抜けた狂気が、非常に複雑な気分を喚起させてくる。 主人公の小林アンは、世間一般から見て変わった趣味を持っており、常識の向こう側に憧れている。けれども『普通』から逸脱できない自覚がちゃんとあるのが、さりげなく私の好みです。 スロウハイツを読んだ後なので作風の違いにはひどく戸惑いますが、個人的にはこっちが好き。 でも人に勧められる小説ではないよな……。 こういう小説こそ、本当は勧めたいのだけど。
  • ぽてさら
    ぽてさら
    @bunbun
    2026年5月11日
    中盤までは中弛みしながら読んだが、毎回どの章も綺麗にまとめ上げられていて、特に5章からは続きが気になって一気に読み上げた。 長編ではあるが読んで良かった。
  • mikitty
    @425123
    2026年1月24日
  • ぱぴこ
    @puppyym
    2025年12月4日
  • shinon
    shinon
    @hort82book
    2022年7月8日
    タイトルから勝手にミステリーだと思ってたら違った!(笑) 中二の面倒な人間関係とかヒエラルキーとか特有の闇や死への憧れとかプライドとかあの頃はそれしかなくて必死で本気だった殺されたい少女と少年A(未)。 これはまさに悲劇の『記憶』だなぁと思ったり。 時が解決するって思えるのは大人になったからかな。
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