アルゴールの城にて (岩波文庫)

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- しば@shiba_reads2026年1月8日読み終わった壮麗で幻想的なアルゴールの城で登場人物3人に起きた出来事が、比喩に次ぐ比喩によって淡々と記述されてゆく不思議な小説。その筆致のもとで風景と人物の境目は霧の中にぼやけ、感情のうねりと海や森や太陽が言葉を介して響き合う。物語の展開の面白さよりも文章表現の美しさを味わうことを読書のよろこびとしているので、今までになく楽しかった。 ちなみに『幻想文学入門』にある倉橋由美子のエッセイで偏愛の一冊と熱烈に紹介されてもいる。青柳瑞穂訳も読んでみたい。



