かえる生活

4件の記録
みっつー@32CH_books2025年12月8日読み終わったジャケ買い🐸✌️ 本を意識的に読むようにしていて新書や小説が続いたため、エッセイとか読んでみようかな〜と思ってエッセイコーナーに行った先に平積みされていたのがこの『かえる生活』でした。 ゴミ袋を持った可愛らしいカエルが目を閉じて瞑想しているかのようなイラストが目を惹きました。 群ようこさんの作品を初めて読んだのですが『かもめ食堂』を書かれている大ベテランの方だったんですね…! 読んでいるとやたらと「前期高齢者」という言葉が出てくるのでおいくつなのかと作者説明のところを読んでみると「1954年生まれ!?」と文章の若々しさというか、可愛らしさというか、全く予想だにしていなかった年齢とのギャップにかなり驚かされた。 なかなか物が捨てられなかったり、だんだん趣味が変わってきたり、人混みに行くのが億劫になったり、友達との独特な付き合い方だったり、歳を重ねることの楽しさや、出来ることが少なくなってことへのままならさなど、逆にこんなに文章に起こせたら人生がどんなことでも楽しく感じられるんだろうなぁとワクワクさせられるようなエッセイだった。 特に好きだったのは、渋谷から横浜を目指す話や、ビューラーを使おうと思うけど老眼で「使えなくね?」ってなるところとか、スイカゲームがやりたくて色々なことがと奮闘するお話が面白かった。 情けなくても、不甲斐なくても、それら全部ひっくるめて生活で、自分の中で楽しくしちゃえばいいや、と思わせてくれる出会いでした。 とても気持ちよく眠れそうです🐸

