三月は深き紅の淵を (講談社文庫)

9件の記録
- 結城@aori2025年9月30日読み終わったaudibleオーディブルで聴き終わった。 全体的に本好きにたまらない作品だと思う。 一つのタイトル(『三月は深き紅の淵を』)を巡って様々な角度から物語を展開していてとても面白い。 一章は書籍そのもの、二章は作者、三章は内容、四章はそれらをごちゃ混ぜにして現実と物語の境目を曖昧にさせたような印象を受けたけどどうだろう。 個々の物語としては二章と三章が好きだなあ。 特に二章。 若いころ残業後にいつも東京駅に停まっているサンライズ瀬戸・出雲を横目に「いつか飛び乗ってやりたい」と思いながら帰宅していたしね。 一章も好奇心がそそられて面白かったけど。 四章は「回転木馬」という章タイトル通り話の展開に振り回されることを楽しむという感じだった。 (朗読 早水リサ)
- ゆぴ。小説しか勝たん@milkprincess172025年6月10日小説理瀬シリーズの本をめぐる物語。読書家や編集者が本の謎に迫っていくんだけど、「読書家とはどうあるべきか」を物語について教えてくれる。ただし、全体が入れ子構造になっていて複雑なのと、かなり抽象度が高いので「自分は今何を読んでるんだ…?」という気持ちになる