空白を満たしなさい(下) (講談社文庫)

9件の記録
いぬを@_____on7222025年11月24日買った読み終わった人の死について考えさせられる作品でした。 大切な人に先立たれ、この世に置いてかれた人たちは、その、ぽっかりと空いた「空白」をその大切な人との記憶や記録などで満たそうとする。 それは故人を、ある意味「理想化」することでもあり、はたして正しかったとは限らない。 しかし、そうでもしないと「空白」を満たせずに壊れてしまうから。 「分人」という考え方に納得しました。 (「分人」とは他人と関わっている自分の部分的一面のようなこと。) 自分もこれに思い当たる節があり、裏表を使い分けているってよりかは、あの人といると自然とこういう態度をとるなぁってことがありました。 完璧主義な自分でもあるので、自己否定して嫌になるときには、その「分人」を見守るような人になりたい。






北村有(きたむらゆう)@yuu_uu_2025年10月25日読み終わった月並みな感想だけど、やはり生きてるだけで百点満点なのだよ人間は……! 死んだ後どうなるかなんて誰にも実感として知り得ないし、そんな体験できないし、でも「もし自死したあと生き返ったら、周囲はどうなっているか?」っていうあり得ない展開を想像するのに、これほど適した小説はない。 だからといって、自死を考えたくなるほどつらい生にぶち当たってる人に、総じて力を与える話かと言われると断言はできないけど、でも想像できる材料はなるべく多く持っておきたいね











