空白の天気図
8件の記録
なつまる@jinbe17082026年7月20日読み終わったすごいものを読んだ。日本人全員に読んでほしい傑作ノンフィクション。 本作に出てくるほとんどの人物、そして著者までもが高潔な精神と仕事への気概が迸っている。 有事の際、自分の命も担保されない状況下で、人はこんなにも冷静に自分の仕事に打ち込めるものなのか。 国民がいつでも、どこに住んでいても、自由に天気予報をチェックできることがこんなにもありがたく、そして平和の上に成り立った産物なのだと知らなかった。


北本新聞縦覧所@kitamoto_juran2026年4月13日読み終わった力のあるノンフィクションはとんでもなく面白い。 登場人物たちを貫くのは職業倫理。倫理というよりその職を選んだ覚悟・責任と言い換えた方が適切か。 気象台に勤めるのであれば「観測精神」を持たねばならぬ、という教えが原爆が投下されようとも終戦を迎えようとも欠測ナシの観測記録に残り続ける。 そして原爆で壊滅状態の広島を蹂躙する枕崎台風。数千の犠牲の背景には戦時下に荒廃した山と荒廃した気象予報制度があった。 日々続く観測、そして困難を乗り越えて作られる原爆・台風の報告書の作成過程。そこからは眼前の事実に対する誠実さが真っ直ぐに伝わる。 人それぞれの「観測精神」を持っているのか?問われたような読書体験だった。



