紫色のクオリア (電撃文庫)

2件の記録
- zaki.@zaki2025年3月19日読み終わったと、いうわけで、あとはよろしくね、「あたし」? 「もしあの時に戻れたら?」という可能性を極限まで細分化していき、性格や姿、肉体を捨て概念にまで昇華したマナブがゆかりを通し再び自分を知るこの話は今私たちは何をもって私という個であるのかという悩みに少しだけ添い遂げてくれるようなお話。 認識するクオリアが異なれば他者から見た私を認知する情報も変わるので、私という個とは複数の出来事から構成されているのだなと思う。 ※ついでにSNS疲れする原因もこれだと思っている。 フォロワーの数だけいる「私」に私が適応できるはずもない。まして発信する内容を絞りSNSを複数同時運用すればそれぞれの分野に特化したような人と繋がってより高度な「私」を要求されかねない。