羊をめぐる冒険 (講談社文庫)

8件の記録
活字畑でつかまえて@catcher-in-the-eye2026年3月20日鼠3部作の最終章。 再読。 内容はほぼ覚えてない。 村上春樹の描いた羊男のイラストは覚えているが。 🐏上巻🐏 「君の好きな角度から話すよ」 「正直に話して。それがいちばん好きな角度だから」 たまりませんなぁ。 「テーブルには空になった五枚の皿が並んでいた。五枚の皿は滅亡した惑星群みたいに見えた。」 こんな表現ができる人間がいるのか。 「つまり、あなたの人生が退屈なんじゃなくて、退屈な人生を求めているのがあなたじゃないかってね。それは間違ってる?」 すばらしい。 羊をめぐる冒険が始まるくだりの あまりにも見事な切れ味に溜息が出る。 「しかし大抵の人間は自分自身をよくあるケースだと考えたりはしない。」 「部屋は一種不可解な沈黙に覆われていた。広い屋敷に入ると時折これに似た沈黙に出会うことがある。広さに比べてそこに含まれる人間の数が少なすぎることから生ずる沈黙だ。」 素晴らしい。 「正直さと真実との関係は船のへさきと船尾の関係に似ている。まず最初に正直さが現われ、最後には真実が現われる。その時間的な差異は船の規模に正比例する。巨大な事物の真実は現われにくい。我々が生涯を終えた後になってやっと現われるということもある。」これもまた素晴らしい。 🐏下巻🐏 いるかホテルの前身が緬羊会館だったくだり おもしろいなぁ。 なるほど 「羊をめぐる冒険」って多分、 村上春樹にとっての「ロング•グッドバイ」だったんだな。 おそらく鼠(羊男)がテリー•レノックスなんだ。 そしてスティーヴン•キングの「シャイニング」から も設定を得ている。 最後の爆発なんてまさにそう。 それにしても傑作。 作中で〈僕〉が読んでいた本 エラリー•クイーン プルースト「失われた時を求めて」 「シャーロック•ホームズの冒険」
つのぶえ@shofar1900年1月1日かつて読んだ岩宮恵子先生の『思春期をめぐる冒険』に影響を受けて、村上春樹を読み始めた。 聴こえる人が聴こえなくする様子を見ると、聴こえない人間が現代技術によりさらに感覚を使わなくなる自分の姿を反省する。




