魔の山 上
33件の記録
ケイ@flyingkei2026年9月7日読み終わった上巻読了。ちなみに20年ぶり3回目の再読です。 533〜最終ページ ベルクホーフでのカーニバル(謝肉祭)、魔の山でのワルプルギスの夜。メフィストフェレスの誘いに乗ってマルガレーテと彼女を巡る煩悶のすべてから逃げ出したファウストとは対照的に、カストルプ青年は人文学者にして青年の教師役を自任するセテムブリーニの制止を振り払い、カーニバルの無礼講の中で、かつて憧れた同級生プリビスラウ少年と同じ眼差しを持つショーシャ夫人へ初めて声を掛ける。しかし、ショーシャ夫人は翌日にはベルクホーフを去ることを知り、カストルプ青年が自らの病(発熱)の原因と考える愛は行き場を失う。病んだ肉体への愛、愛の発露としての病に夢中になるあまり、従兄ヨーアヒムやセテムブリーニの病状の深刻さに心動かされる余地すら失っているカストルプ青年だが、その若々しさ、制御できない自己中心性に嫌味な印象はない。とは言え、そこに潜む病む有機体への強い執着、ショーシャ夫人の精神や人となりではなく有機物としてのその肉体に寄せる思慕は、魔の山に入り込んだ単純な青年が身体の変調だけでなく魂にも変調を来たそうとしている危うい兆候である。ショーシャ夫人が去ったベルクホーフで、カストルプ青年の変調がいかなる結末へ向かうか、再読なので知ってはいるけれど改めて楽しみにしたい。
ケイ@flyingkei2026年9月4日読んでる488〜533ページ クリスマスを越え、ベルクホーフでの新年を迎えたカストルプ青年は、食堂や社交の場に降りてくることのできない重病患者たちを見舞うことに熱中する。同情心に対し返される感謝の快さもさることながら、カストルプ青年がこの山へ上がってきた当初から抱いている、病を高貴さ・尊敬と結びつけて定義づけようとする“実験採択”を実行することがこの行動の大本の動機であり、純粋な愛による行動ではない。 しかし、現実はカストルプ青年の期待に沿うものではなかった。病を得ても、死を間近にしてなお、人は俗っぽく愚かしく、単なる一個の人間でしかない。自らの慈善的行動に酔うカストルプ青年のまさに「平凡無垢」な単純さ、それを一歩引いて描写するトマス・マンの筆致の皮肉めいた軽妙さが好対照。
ケイ@flyingkei2026年9月2日読んでる450〜488ページ ベーレンス顧問官の居室でショーシャ夫人の肖像画を見たところから始まる生物学をめぐる対話から、冬が訪れたベルクホーフでの横臥療法中のカストルプ青年の生物学をめぐる考察まで。 生命とは何か?という問いに対する、無機物から有機物へ、非生物から生物への進化は偶然という奇跡の介在を認めざるを得ないという認識への着地には深く共感。結核患者であるショーシャ夫人に恋するカストルプ青年はさらに、物質ではない生命とは有機物が起こす現象としての熱であり、発熱した肉体、病ゆえの熱こそが生命なのだという病んだ肉体への思慕を肯定する思考へと進んで行く。理屈っぽい恋をする青年なのである。- 谷間に大谷@der_zauberberg2026年5月21日読んでる5月27日 247 意識化されてない恋の話全然おもんないな 5月26日 228 ドクトルクロコフスキーの愛の論で話された事は言葉も定義も違うけど、めちゃくちゃフロイトだったな 全体での正常がどういう状態を指しているのか分からないから何とも言えないけど。 生命としての異性を求める愛の欲望ってより、もっとラカン的な母との間にあった完全な状態を求める欲望みたいな意味合いで完全なのかね 5月23日 191 何をもって昨日8月17日って日付を与えたのかさっぱりわからなくて怖昨日は5月22日やねんけどどゆこと 8月17日 174 まにょみゃま
- yassh@akr12172026年3月15日読み終わったAudibleにて徒歩通勤時に2か月かけて読んで、文庫で復習。ハンスとヨアヒムの会話が心地いい。2人してカーレン・カールシュテットの横顔を覗き込む場面が1番好き(546p)。
sataka@satakan_4432026年3月6日読み終わった5合目ってとこですか。本当に文章が重くはないが密度があり、自然と読むのに時間がかかって作中の議論を嫌でも連想させる。そんな流れだったからこそ終盤の展開のドラマチックさは心に残った。後半にも期待。
monado@kiroku_library2025年6月18日読んでるAudibleで聴き流したり、活字でじっくり読んだり。 色んな読み方を並行している。 本の方に線を引いたり、付箋を貼る時間を設けなくては…と思いつつ、その義務感に気が進まず外でやることに。 時間に関する言及の多い本なので、時間に囲まれたお店で。





monado@kiroku_library2025年3月7日「そして、彼は自分がほんとうは仕事よりも自由な時間をずっと愛することを、そして、なんの労苦にもわずらわされない自由な時間、歯を食いしばりながらのりこえなくてはならない障碍に中断されずに、眼のまえに洋々とひろがっているかるやかな時間をずっと愛することを、率直にみとめていた。」p.65 仕事にすぐ疲れ、しかし観念的には仕事を尊敬する 平凡な主人公への描写がやたらと心に刺さるぞ… 『魔の山』、物語の道筋を着々と辿りながらも、作者の書きたいであろう思想がこれでもかと盛り込まれてて心地いい読み具合。


monado@kiroku_library2025年2月28日読み始めた名前だけは聞いたことがあるけど、あらすじも登場人物も全く知らない。私にとってそんな本。 いまのところ、時間にまつわる言及が多いことが個人的にかなり好き。




















