ラッセンとは何だったのか?[増補改訂版]
ラッセンとは何だったのか?[増補改訂版]
上田和彦
中ザワヒデキ
加島卓
北澤憲昭
千葉雅也
原田裕規
土屋誠一
大山エンリコイサム
大野左紀子
斎藤環
星野太
暮沢剛巳
木村絵理子
椹木野衣
河原啓子
石岡良治
速水健朗
フィルムアート社
2024年2月23日
10件の記録
- 森戸 麻子@moritommm2025年11月8日読み終わったラッセンの表現・活動の経緯を改めて掘り下げた原田裕規の序章はすごく面白い。ああいう絵のアイディアの原点は「水族館の発明」に遡るのではという話。また90年代の日本の、特に郊外の風景の変化について。子供だった私の記憶にも確かにあるあの景色が、当時の大人の目にはこう見えてたんだなという新しい発見があった。 あとは、文化の「階級」の存在、そして低い階級と高い階級の作品を「雑食」する態度が一般化していることについて、率直に触れた北澤憲昭の文は納得感があった。 他の人は全体的に「ラッセンが嫌いだった私達は何だったのか?」をねっとりと語っており、部外者としては「知らんがな」の一言に尽きてしまう(笑) 別にそれが悪いとか良いとか言うつもりはないが、彼らの視界に私のような人間が入っていないように、私の視界にも彼らが入ることはないだろう。


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