時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。
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いっちー@icchii3172025年10月25日読んでる日本では移民という言葉自体がタブー視されてきて、政府は今も「外国人材」と読んでるという衝撃。 環境問題について。 「持続可能性を回復するには、2通りあって、墜落型ハードランディングと着陸型ソフトランディングがある。何もこのまましなければ、墜落型でものすごい大量の犠牲を生む。なぜなら、そうなる過程で、必ず人間は殺し合うからです。貧困や飢餓に耐えられなくなって、テロや紛争戦争が起こる。昭和の戦争は、成長期に増え続ける、富と石油を奪い合った戦争だったけど、今度は減るものを奪い合う戦争になる。」 「4℃上昇すると、海面上昇が起こって、東京都だと江戸川区、江東区、墨田区辺りは水没するという。」 →「化石燃料に課税」して、「その税収で太陽光や風力を推進」 「そうやって、この問題を変えていけるのは政治の力なんです。全員の人や環境活動家がどんなに一般に呼びかけてもそれだけでは大きく書いていくのは難しい」には全共感。仕組みを変えないと。いつも思うけど、私たち一般家庭が歯磨きの水出しっぱなしをやめるよりも、工場の水量を0.1%減らすだけでその何倍も効果があるはず。 「斎藤幸平さんが『人新世の資本論』で明確に言ってますよね。環境庁資本主義成長主義は両立しない、と。」 懐かしいなぁ。斎藤さんは一気にお金持ちになって良い時計かなんかしてたみたいだけど。 「ぼくはこれを経済社会改革であると同時に、宗教改革に近いものと思っています」 たしかに、パラダイムの転換が求められる。
いっちー@icchii3172025年10月25日読んでる「本当はバブルが崩壊して30年、雇用市場をもうちょっと柔軟なものに改められたらよかったのに、そうはせずに特権的に生涯雇用と賃金上昇、社会保障と退職金がセットになって、守られた正社員と言うカテゴリーがごく一部の人に提供され続けてしまった。 その利権と利得を守るための調整例としての非正規雇用が拡大し、人を身分的に2種類に分けてきた。みんな言うでしょう、上級国民とか。正社員は今や展望の的です。」p137-138 声に出して読みたい日本語。実際、65年生まれの著者の暮らしを知ると、自分にも待っているかもしれないその未来にうすら寒くなる。 退職金って「定年まで頑張ったらご褒美がついてきますと言う。1つの会社に人生を縛り付ける制度」で、「日本以外ではここまで高額な退職金はない」らしい。でもちょっと考えたら確かにそうやな。
いっちー@icchii3172025年10月25日読み終わった民主主義について「政治がいちばん用意してやらなきゃいけないのは経済的余裕。経済的余裕があれば時間的余裕が生まれる。時間があれば人間関係はうまくいき、社会のことを考え引き取るゆとりが生まれる。そうならないと民主主義は機能しない」p245に納得。 三木清の人生論ノートの書き出しって「今日の人間は幸福について殆ど考えないようである」なんだ…パンチ効いてるぅ。 「初めに詩来たる」って、素敵な言葉だな。しかも建築の専門家が言ってたなんて。ちなみに建築は最後。「時代の価値観と歯車が動いている時って、初めに詩なんだと。感性と感受性の世界と言語の接点なんだろうね。最後に立つ建物とは、社会の構造を再設計するとするなら、それは法律と予算かもしれない」 三木清の亡くなり方が壮絶すぎた。 おわりにのタイトルが「私の不安は日本の不安」だって。 最後のブックリストに一つ一つおすすめ理由などが書いてあってとても良い。最後までちゃんと読んでよかった。
いっちー@icchii3172025年9月19日読んでる孫引きだけど「他国では政府が無償、ないしは安価で提供するような財・サービス、例えば在宅、教育、育児・保育、養老・介護等の獲得に必要な資金を日本では減税で還付したわけである」(『日本財政転換の方針』)p89。 日本も実はかなりマッチョ的な自助を求められているのかも。 p95で脱成長の時代でも1年で1%ずつ増税することでインフレを実現させようとするの、面白い。でも想像してたインフレとは違った 確かに、そのくらい(100年)長期スパンで考えてもらった方が、増税を受け入れやすい はぁ…、金持ちにならんでいいからもうちょっと住居支援金とかの基準値をゆるめてもらうとか、年金とか、なんかしてほしいなぁ〜デンマークの事例見ると日本で生きてるのがバカらしくなる
いっちー@icchii3172025年9月13日読んでるp61-62「民主主義を殺す人は必ず敵と味方に分けるんです。民主主義は確かに紅組と白組のように分かれて競争し合うものですけど、お互いに正当な競争相手で、ライバルであり、リスペクトしあう前提がルールとしてある。だけどそれを踏み倒すんですよ。(中略)でも、そうする人たちのメンタリティの根本にあるのは自信のなさだと思います。ライバルの存在を貴べない、恐怖心からですよね。」 →「大衆の自信のなさにつけこんだ政権だったかもしれません」 おお、こりゃすごい議論だ。 そうなのかもしれない。ただ、全然具体的な発言とかを知らないから判断できないけど。 でも、安倍さんのことを憎んでも何にもならないことはわかる。 あとは、安倍さんを支持している人には「それなりの確かな合理性や理由があり、その理由そのものわ安易に理解することはできなくても、淡々と、冷静に、あるいは世俗的に認め、そこに合理性があるということを理解し、隣人になることができ?」p67なんかは引用元が岸政彦さんの『質的社会調査の方法』ということもあり、社会学的(あるいは人類学的)な前提に立つということだなと思った。 「特定の誰かと戦うんじゃなくて、弱さとか無知とか、構造的な背景と戦うんです」by小川さん(p68) →なんだ、政治もおんなじなのか。
いっちー@icchii3172025年9月13日借りてきたタイムリー胸アツ今日会った友人が政治に詳しくて、インタビューされている小川さんのことも知っていた。 “コロナの前から不安だった”というライターの方の著書だけど、「これから本を書く一ライターとして、「滑り出し上々」などと、ひとりニマニマして」いたという。何から聞きたい?という小川さんに対して「自分が何が分からないのかも、どこから考えたらいいのかも、まったく分からない」と堂々とお答えになったそう。でも、そのニマニマこそが、“最低賃金”の世界を生きる女性の現実なんだよな。日々を生きるのにギリギリなのに、政治のことなんて、興味を持っていられない。なんなら、SNSに流れてくる投票しましたの報告にも、そんな余裕ないよ、なんて愚痴りたくなる時もあったかもしれない。 だからこの独白はむしろ好感度が高い。ここから始めてくれるのだ。ありがたい。


いっちー@icchii3172025年9月13日読んでる胸アツ「端的にまとめた質問を11問ひねりだした。今見ると漠然として拙い質問だけど、そのときはそれが全力。政治記者なら30分もかからず、1万倍上等なとのができるだろう。ここに至るまで、1ヶ月以上かかった。私はやっと入り口に立ったところだった。」p35 →いやぁ、これは本当にえらいですね。どんなに拙くても自分でやること、そしてやり切ることがとても素晴らしい。それに、AIもない分とっかかりのないところから始めなければいけなかっただろうから、ちゃんと形にできているのが本当に尊敬。私自身論文を書くオンラインゼミに参加してみて、どんなに拙くてもいいからと言われつつ結局論文の形にしきれず(リサーチクエスチョンも作れなかった)挫折してしまったから、ほんとに尊敬なのです。
いっちー@icchii3172025年9月13日読んでるすんごいグラフだな 2004年以降に生まれた人は、文字通り下り坂しか知らないんだな けど、逆に3,000万人でこれまでやってきたのだから、村の一つや二つ(もっと…)なくなっても、日本国としては(いや、3,000万以下の時代は統一されてはなかったけど)、維持できるってことなんだな。ただ、近代以降の行政サービスなどを維持できるかは別だろうけど。 →例えば年金。1961年は35歳未満は月100円!?今となっては考えられん。イージーすぎるなその時代。さすがに、勝ち逃げでしかないわ、、



はぐらうり@hagurauri-books2024年10月27日読み終わった幸せにならなきゃだめだ 誰一人 残すことなく 省くことなく これは加藤千恵さんの作品。 小川さんは理想主義の人だと思っていて、それはそれで好きだったのだが、本書を読むとかなりのリアリストであることがわかる。現実的な平和主義の藤原帰一さんに通ずると感じる。 不都合を隠したくない、ということから批判も多いが、ファンも多いはずで貫いていただきたい。 誰一人取り残さない政治、ぜひ目指していただきたい。自分も学生時代からずっと願っていたこと。多くの人に推薦したい本。




