喫茶店のディスクール

10件の記録
- じょなさん@Jhona_sun2025年7月5日読み終わった普段珈琲をあまり飲まないのもあって、珈琲の美味しい/美味しくないって基準を持っていないかもと気づく。 コミュニティの中で自分の好きなことというか突き詰めたいことを客の求める形を探りながら提供して金を貰うっていうことを真剣に考えている人もいるんだなあ、と好感が持てたというか、安心したというか。 我は「ビジネス」を面白がれないのだけれど、珍しく好意的に読めたビジネスの話だった。 最近ほんと、わけわからん仕事と自称ビジネスパーソンが増えた。そこに対する怒りも著者と共有できた気もして、頷きっぱなしだった。 店側が商品・サービス価格に個人的な事情を課金している、店側の個人的な事情(店側が得をするための事情)に金を払わされているから、イライラするという著者の考えには「うわあ、それだあ」と思わず膝を打った。 前作と同様、なんかいっつと喫茶店に居るおじさんからおもしろい話を聴いているような読書時間だった。 ……「カフェゲバ」って林源十郎商店の隣のあそこ!?!? 突然馴染み深い店が出てきて驚いた。確かにGoogle mapに載ってるURL、著者の名前が冠してある……いつも美味しくサンドイッチいただいてます……今度珈琲いただきに伺いますね……………。
- いっちー@icchii3172025年3月29日買った読んでる旅先の喫茶店に置いてあって(そのお店には広い和室に本がたくさん置いてあって自由に読んでよかった)、気になった本。パラパラめくっていたら、頁の左端に「パノプティコン」の解説が書かれていて、パノプティコン??となりその部分を読んでみた。パンチが効いていた。 「伝説の喫茶店なんかに足を運んでも、考えてしまうようなことが少なくない。それって結局、名人の技術や経験値とは関係なく、消費者の余暇によって生まれた暇つぶし的思考が、客自身に利益を生む身近にあるものを「良い」とすることで、結果的に権威を生み出してしまい、それを生み出した人たちが決して不利益をあることがないように、監視し合っているような状態だよね。世界を監視するパノプティコンがインスタグラムとかでさあ。」 消費者万能の暗黒時代に模索する「いい店」の条件とは何か、についての本。面白そう。 とか言いつつ今朝はパン屋に行って、パンとともに「可愛いパンを食べている自分」を買ってしまったんだけどね。