恋愛の哲学

16件の記録
- sunroom@marumaru_2025年5月23日読み終わった@ 蟹ブックス表紙と中表紙がうつくしいです。 自分のこの感情はどこから湧いてくるのか、を知りたくて読み始めました。 --- 未来への不確実性を制御することによって、相手への欲望を止ませることは、原理的に不可能である。おそらくその不可能性は、相手が「わたし」と同じ人間でないということ、すなわち他者であるということに起因するだろう。他者を求める限り、「わたし」は常に欲望による動揺に晒され続けるのだ。p.58
- 辻井凌@nega9_clecle2025年5月19日読み終わった感想哲学は、自分がかかえる得体の知れない感情に違う面から光を当てる力を持つ。7人の賢者の言葉により、恋愛は相対化され、より多面的な姿を見せてくれる。著者の狙いが見事果たされた本だ。 説明がつかず居心地の悪い感情がわいたとき、きっとこの本を再び開くだろう。恋愛を切り口にした哲学者ガイドにもなっている。僕が気になったのは、サルトル、ポーヴォワール、レヴィナスだ。現代に近い哲学者の話は、思想全体が今を生きる自分に寄りそい、共感できるものである。 「はじめに」と「おわりに」で著者が恋愛を炎にたとえている。この文がまたいい。炎を果たす役割の表現が詩的であり、哲学を炎を扱う道具ととらえて恋愛の多様性を示す。真似したい! https://note.com/nega9clecle/n/n7dee2eaafff0