ランチに行きましょう

11件の記録
midori doremi@midori_no_yama2026年3月25日買った読み終わった幼稚園バスの同じ集合場所に集まる5人の「ママ」さんたち。ほぼ毎日顔を合わせるけれど、友達と呼ぶには親しさに欠け、知人と呼ぶには素っ気なさが勝る、いわゆる“ママ友”たちの人生のお話。 子どもを通しての知り合い、から始まったその関係性は、きっとそのままにしておいた方がいい場合が多いのだろう。だって、下手に深入りしてしまえば後戻りができない、そんな不安定な関係でもあるのだから。 「ランチに行きましょう」 その一言が、交わらなかった人たちを瞬く間に近い関係へと導く。フルネームを知り、連絡先を交換し、ママとは別の姿のプライベートな一面があらわになっていく。 運良く共通点などがあれば「友達」になりえるかもしれない。だが、その多くは、悩みやプライベートを曝け出すことによって生まれる絆であり、「同士」としての存在なのだろう。その関係に、励まされ助けられること、そんな綺麗事のような現実が世の中にはきっとたくさんあって。 いつか終わってしまう繋がりであったとしても、その温かさや経験はまた姿を変えてあり続けるのだと思う。 だから人と出会うこと、一歩踏み込むことを恐れずに、関係を育てていくことを繰り返していけたらいい。






Marimocoffee@marimocoffee2026年3月12日読み終わったこの「ママ友」の中に自分が入ったらどうだろう…と考えてしまう。本当に不思議な世界観が繰り広げられるママ友界隈。兎角いう私もその界隈を苦手として距離をとっている類。そしてずっと違和感を抱いていた「また今度ゆっくり」「お茶でも」が大きく肯定されたタイトル「ランチに行きましょう」!!

一年とぼける@firstareethe2026年2月20日読み終わった感想徳間文庫から。 園ママ友5五人の群像劇。皆が皆んな、的確に性格が悪いというか、最低限以上は善良という感じで、適切な居心地の悪さを感じながらの作品といった趣があり面白かった。居心地の悪さに心地良さを感じる様になってくるというか。 前面に押し出している訳ではないが、通底する物語のリズムに現代家父長制と異性愛規範(家族規範)が前提として響き続けているのが、おそらく居心地の悪さと心地良さの背反を支えてくれたのかな、と思う。それらを排撃したり解決したりという方向の作品ではないが、内側の「違和感」を響かすという感じ。 特別な出来事もないのに面白くて妙にページが進んでしまうという、サマセット・モームが言う所の『高慢と偏見』的なタイプと感じたので、高慢と偏見好きな人には楽しく読めるかも。 深沢潮さんは、きっと物語に耽溺するというより違和感をネガティブにもポジティブにも大事にして作品を編んだのだろうと感じられ、個人的にはすごく好印象な作品。













