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8件の記録
一年とぼける@firstareethe2026年2月20日読み終わった感想徳間文庫から。 園ママ友5五人の群像劇。皆が皆んな、的確に性格が悪いというか、最低限以上は善良という感じで、適切な居心地の悪さを感じながらの作品といった趣があり面白かった。居心地の悪さに心地良さを感じる様になってくるというか。 前面に押し出している訳ではないが、通底する物語のリズムに現代家父長制と異性愛規範(家族規範)が前提として響き続けているのが、おそらく居心地の悪さと心地良さの背反を支えてくれたのかな、と思う。それらを排撃したり解決したりという方向の作品ではないが、内側の「違和感」を響かすという感じ。 特別な出来事もないのに面白くて妙にページが進んでしまうという、サマセット・モームが言う所の『高慢と偏見』的なタイプと感じたので、高慢と偏見好きな人には楽しく読めるかも。 深沢潮さんは、きっと物語に耽溺するというより違和感をネガティブにもポジティブにも大事にして作品を編んだのだろうと感じられ、個人的にはすごく好印象な作品。











