脱植民地化

12件の記録
- JUMPEI AMANO@Amanong22025年3月27日読み終わった就寝前読書4章と短い5章を読む。引用は4章の最初の節より。この章はラスト3節(「勝利としての国民国家」「悲劇としての国民国家」「冷戦がもたらしたもの」)もよかった。 “脱植民地化は複雑で争いを含んだ過程であり、さまざまな結果をもたらしそうにみえた。/そうであるにもかかわらず、国民国家[ネーション=ステート]こそが、脱植民地化が生み出したいろいろな国家にとって、初期設定として用意される選択肢となってきた。どのようにしてこうなったのか。[...]近年、政治学者などの学者たちは、近代国民国家の内部における民族的・文化的な断層線にいっそう大きな関心を寄せるようになってきた。なかには「国家国民(ステート=ネーション)」と呼ぶほうが正確かもしれない国々があるともいわれている。つまり、異なる複数の民族集団を包摂しようと苦心する——そして往々にして成功しない——諸国家という意味である。これらの研究は、現代の多くの国家は国民国家の理念型に合致しないと示すことで、脱植民地化を国民国家の勝利へと必然的にいたる一直線のプロセスだとする紋切り型の語り口を、より複雑なものに変えている。”(106-107頁)
- JUMPEI AMANO@Amanong22025年3月26日まだ読んでるお風呂読書第3章を読む。 “因果関係は入り組んでおり、ここでの目的にとってはその詳細よりも、当事者自身がその経緯と結果についてどう考えたかのほうが重要だ。現在から過去を見る私たちは、脱植民地化を大きな諸力によるほとんど不可避の結果だと捉えるかもしれないが、同時代の人たちがそのように見ていたわけではない。植民地支配の擁護者とそれに反対する者の双方が、その命運は自らの手に握られていると信じ、望んだ結果を導くために断固たる決意をもって戦った。”(74頁)
- JUMPEI AMANO@Amanong22025年3月25日まだ読んでる就寝前読書お風呂読書空間的にも時間的にも広い範囲を取り扱っているのに、ここまでコンパクトにまとめられるの、なかなかすごい...(翻訳書なのに)。好感が持てる。今日は第2章まで。