楡家の人びと(第1部)

楡家の人びと(第1部)
楡家の人びと(第1部)
北杜夫
新潮社
2011年7月5日
5件の記録
  • 阿久津隆
    阿久津隆
    @akttkc
    2024年10月10日
    楡家の人びと(第1部)
  • 阿久津隆
    阿久津隆
    @akttkc
    2024年9月27日
    『百年の孤独』読み終え、また何か大きな小説を読みたいなあ、と思い。かつて福田和也の『作家の値うち』でやたら高評価というのを見て以来うっすらずうっと、だから20年近く気になっていた小説。 土曜日、『楡家の人びと』読みたいなという気分から『作家の値うち』を思い出していた。これは100人とかの作家を取り上げて作品ごとに点数をつけるという本で、『楡家の人びと』は限りなく100点に近かった気がする。そう思ってから、高橋源一郎は『さようなら、ギャングたち』だけ高得点で他の作品は20点とか、保坂和志は軒並み低めだったっけか、江國香織は軒並み高得点だった記憶、阿部和重のところで「自家薬籠」という言葉を見た記憶がある、そういうことを思い出していた。いま僕は、何かに点数をつけるということに抵抗や忌避感を持っているけれども、僕が嫌なのは傷を負う覚悟、返り討ちに遭う覚悟のない点数づけなのかもしれない、この本にはむしろ清々しさを感じる、かっこいいと感じる、戦いそのものだと感じる、と考えていた。10年とか15年とかぶりにこの本について思い出していた日の夜に福田和也の、というか、福田ゼミで小説やエッセイを書く大学生活を送っていた僕にとっては福田先生、福田先生の訃報を聞いた。
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