楡家の人びと(第1部)
16件の記録
たまのきゅうか@yutomsm2025年11月22日一部第二章「賞与式」と基一郎の半生とが重ねられながら、勢揃いする家族や登場人物の紹介、それぞれの参列の仕方、俗人性のあけすけなユーモア。一連の描写についていく著者の筆の豊かな共感性とスピード感。
たまのきゅうか@yutomsm2025年11月21日@ カフェ一章後半。煉瓦塀を塗り直すのをサボっている職人たちの視点から院代・勝俣の視点へ、そしてまた職人たちの視点へ。職人の目から楡病院の人々が語られ、勝俣の目から楡病院の建物が語られる。虚飾と生命力に溢れた楡病院。素晴らしいシークエンス。
夏しい子@natusiiko2025年8月18日読み終わった面白かったぁ。 最初は『がんばれタブチくん』のような四コマ漫画映画のような雰囲気がだったが、第三章辺りから楡家の人たちのことが それぞれ描かれるようになっていって、どんどん面白くなっていった。 徹吉の留学辺りから、怒涛の展開でこの小説まだ2冊残ってるんだよね?と心配になるほど色々あった。 第二部以降もとても楽しみだ。
阿久津隆@akttkc2024年9月27日買った『百年の孤独』読み終え、また何か大きな小説を読みたいなあ、と思い。かつて福田和也の『作家の値うち』でやたら高評価というのを見て以来うっすらずうっと、だから20年近く気になっていた小説。 土曜日、『楡家の人びと』読みたいなという気分から『作家の値うち』を思い出していた。これは100人とかの作家を取り上げて作品ごとに点数をつけるという本で、『楡家の人びと』は限りなく100点に近かった気がする。そう思ってから、高橋源一郎は『さようなら、ギャングたち』だけ高得点で他の作品は20点とか、保坂和志は軒並み低めだったっけか、江國香織は軒並み高得点だった記憶、阿部和重のところで「自家薬籠」という言葉を見た記憶がある、そういうことを思い出していた。いま僕は、何かに点数をつけるということに抵抗や忌避感を持っているけれども、僕が嫌なのは傷を負う覚悟、返り討ちに遭う覚悟のない点数づけなのかもしれない、この本にはむしろ清々しさを感じる、かっこいいと感じる、戦いそのものだと感じる、と考えていた。10年とか15年とかぶりにこの本について思い出していた日の夜に福田和也の、というか、福田ゼミで小説やエッセイを書く大学生活を送っていた僕にとっては福田先生、福田先生の訃報を聞いた。










