エトセトラ VOL.2
13件の記録
panote@panote2026年10月2日買った読み終わったreadsの感想を読んでいて出会った雑誌。 田嶋陽子さんにはちょっとした思い出があり、選挙活動中の彼女と握手もしてもらった。写真も一緒に撮ってもらえたと思う。(スマホ時代ではないので記憶の中で)そのこともあり、政治家の印象が強かったけどこの雑誌の中でほとんど語られることはなく1年半で辞職されていた。 柚木さんはTVの中の田嶋陽子さんを強く記憶されていて、『TVタックル』あったあった!と昭和の何でもアリの時代を何となく思い出した。(関西圏の方は『そこまで言って委員会NP』のイメージだそうです。) あの時確かにTVの田嶋さんは、怒っていたイメージがあったけど、本当は周りの男性たちに怒らされていたんだろうな。 この雑誌の中で、田嶋陽子さんの歴史を紐解いてみるとどんなにクレバーな方かどうかよく分かる。TVで活躍する前から、国内外でバリバリ働かれているし、恋愛を楽しむ姿もこの雑誌からの発見。 今も歌やアートに、趣味も堪能され人生を謳歌されている。それが答えではないだろうか。 今、少数派として自分の声が届かない環境にいたとしても、人生の最後に笑顔でいられたらいいなと田嶋さんから元気をもらえた。 we♡のweの1人になりました。






Yamada Keisuke@afro1082026年9月20日読み終わったマーガレット・アトウッド作品を読んでいて、フェミニズム系の本を読みたくなって、積んであった本著を読んだ。世間的なイメージとは異なる視座から田嶋陽子を捉え直す切り口はどれも興味深く、読了後には、それまで抱いていた田嶋陽子像がすっかり一変していた。 表紙にあるとおり、小説家の山内マリコと柚木麻子が責任編集を務めた『エトセトラ』の第2号。現在までに15号が刊行されている、日本のフェミニズムを代表する雑誌である。2019年刊行の第2号で田嶋陽子を取り上げるというアプローチは、今振り返っても新鮮だ。 座談会、書評、インタビュー、漫画、エッセイなど、雑誌らしくさまざまな角度から田嶋陽子という存在を徹底的に見つめ直している。これもひとえに責任編集の2人の田嶋陽子に対する、並並ならぬ愛ゆえであることは読んでいてビシバシ伝わってきた。 どれも読み応えはあったのだが、山内マリコ、柚木麻子が『そこまでいって委員会』にわざわざ大阪を訪れ、観覧してたことにジャーナリズム魂と本著にかける思いを感じた。また、雑誌の中に載っている漫画は個人的に苦手なのだけども、本著の田嶋陽子の生涯をダイジェストで振り返る漫画はオモシロかった。知らなかった出来事が次から次へと出てきて、そのどれもが強烈。彼女の遍歴が一気に頭に入ったことで、その後のインタビューやエッセイも読みやすくなっていた。 大阪で育ったアラフォー世代の自分にとって、田嶋陽子といえば『TVタックル』もさることながら、やはり『そこまで言って委員会』の印象が強い。右曲がりのダンディたちが雁首を揃えるなか、一人の女性として、そしてリベラルな価値観を持つ論客として、懸命に異論を提示し続けていた。 たかじんが存命だった頃は、まだ田嶋陽子の面白いキャラクターを引き出すことで、ギリギリいじめのような構造を回避していたように思う。ところが、たかじんが不在となった後は、露骨に「一人だけおかしなことを主張している人」というフレーミングが施されるようになった。自分自身、幸いにも右曲がりのダンディたちより田嶋陽子のほうがまともなのではないかと思っていたものの、周囲の空気に流され、彼女の発言を笑ったことがないと言えば嘘になる。 そこから大人になる過程で、フェミニズムに関する書籍を読み、多少なりとも理解のある状態で本著を読むと、いかに私が田嶋陽子の表面的なところしか見ていなかったのか気付かされる。なかでも本著冒頭で柚木麻子が語る田嶋陽子との出会いに関するエッセイで紹介される言葉は、今こそ皆に知ってほしい。 家の鍵が空いていても、家に入ったら、それは泥棒だ。 未だに性加害を受けた女性側に非があるような意見が跋扈しているが、このラインのシンプルさには、ぐうの音も出ないはずだ。本著のインタビュー内でも「私のための、私が生きるためのフェミニズムであって、フェミニズムが先ではないからね」という金言まで飛び出していた。 他にも家父長制を明確に奴隷制度と紐づける視座は初めて遭遇するものだった。 日本はまだ奴隷制の部分が残ってる。女は家庭で、男は社会で、って性的役割分業やってたら、女は絶対に自由になれない。自由っていうのが、その人の顔だから。そして、自由と自分で稼ぐってことは人生に直結してる。 結婚とか子育てとか大事だけど、まずそこがキチンとしてないね。 田嶋陽子という人を、テレビで見ていた「面白いフェミニスト」というキャラクターから、一人の思想家として捉え直す入口として刺激的な一冊だった。『愛という名の支配』も必ず読んでみたい。














