たのしー。そしてさらに深くじっくり読みたくなる。時間がいくらあっても足りなそうな気がしちゃう絵本。

先日放送「あの人の本棚」 久住さんの紹介にもある１冊 娘の心には残る事なく わたしがどはまりした思い出

まず、自然科学や恐竜の本として子どもさんにファーストチョイスするのはやめた方が良い。 出版が1964年であり、その後改訂版として日本語訳出版された時に地質時代区分の年代や新しい学説・学名などを入れて改訂してあるが、それでも2015年である。ある程度現在のスタンダードを知っている子に昔はね…と買ってみるのはありだと思うし、地球の歴史は場面を切り出したように分断しているのではなく昔からの積み上がりの上で現在と繋がっている事を体感するのには巻物のように展開されるビジュアルがわかりやすいのではと思うので、きちんと目的に合わせて購入された方が良い。

私がかつて愛読していた本といえばこれ。 隅から隅まで楽しんでいた。

よく理解しきれていない壮大な地球の歴史を、端的に絵を伴って見せてくれる、絵本という形式に嬉しさを感じる。人間の存在しない時代の、知らない生き物に満ちた世界を目にしたい気にさせられ、本当にわずかな年月に蔓延っているだけの人類として謙虚さと他の生物への尊重の気持ちを新たにする。