完全版 ぼくらの(1)

6件の記録
- パピアニューピピア@papiopa56562025年3月23日読み終わったヴィレバンにずっと飾ってある本・鬱・胸糞という評判(悪名?)しか知らなかったが、物語の全編を通してかなり生きるということとその意味について真摯に向き合っていてよかった。登場人物(もしくは作者)の観ている世界というのは基本的に美しくて、命というのは光なのであるという通念が伝わってくる。 子供たちが突然に自分の死を突きつけられた時に出す答えがちゃんと人数分あったのがよかったと思う。一人一人抱えている事情や思想によって生き死にや自己犠牲に対して見出す答えが違う(見出せない人もいる)し、自分ができる手段と時によって違うというのが、生き死にに対してむしろ誠実でいいなと思った。 むしろそういう部分について、生々しさや汚さや痛さから来るえぐみを求める人には肝心な核の部分をぬかれた上澄だけの物語に感じて物足りないのかもしれないので、この物語を説明するにおいて「鬱」「胸糞」と言ってしまうのはなんかお互いにとってあまり幸福なことではないような気がする。 わたしはとても好きでした。 三回くらい全部読みましたが、また読みたいです。 追記 あと少し思ったのが、物語上において家族間にある無条件の愛情への信頼が強いなと思いました。 母は当然子を愛し、子はきょうだいを愛し、コミュニケーションがうまく行かなくても最終的に「家族は家族を愛する」という倫理観が通底しているように感じます。そこはかなりフィクション味を強く感じるくらい絶対に揺るがない世界の論理なんだろうなと思いました。 これが作者の哲学なのかどうかは他の作品などを読んでいないのでわかりませんが、この作品を読む限りでは作者が「家族や親子の繋がりや愛情は揺るぎないものである」と考えているように感じました。
- mao@mao_maru3kaku4kaku2025年3月22日読み終わった@ 自宅無料公開で久しぶりに読み返した。女性観とか生殖の捉え方に思うところはあるけど、潔癖で覚悟のブチ決まったティーンたちの物語は見応えがありラストも見事。軍周りとかロボバトルは個人的に見方がわからずぼんやり流し見した。
- focaldistance@focaldistance2025年3月21日読み終わった72時間無料公開で全話読んだ。ふとしたときに描写を思い出して、ああ、あれはぼくらのの話だったな、となりそうな種類の漫画。筋を早く追うためにすぱすぱ読んだので数年後に再読したらまた楽しめそう。