アメリカン・マスターピース 戦後篇(柴田元幸翻訳叢書)

23件の記録
- mikechatoran@mikechatoran2025年7月30日読み終わった海外文学読んだことがあったのはシャーリィ・ジャクスン「くじ」のみ。「くじ」はあらためて読んでも新鮮な驚きで、その驚きに打たれたまま読み進めたが、その他のどの作品も展開、描写、文体の強度に驚嘆した。これだけの強度の作品を揃えたアンソロジーはあまり見ないんじゃないだろうか。印象的だったのはナボコフ「記号と象徴」、ティリー・オルセン「あたしはここに立ってアイロンをかけていて」
- マヤ@mayaya_20252025年5月15日読み終わった感想サリンジャー、ナボコフ、フィリップ・K・ディックなど、錚々たる顔ぶれの短編が収められたまさしくマスターピースなのですが、中でも初めて読んだジェームズ・ボールドウィン「サニーのブルース」が断っっっトツによかった!!!! わたしはニューヨーク行ったことないし、ハーレムもジャズもよく知らないけど、サニーの不安な気持ちが拙い言葉でひしひしと伝わってきて痛かった。 今いる場所から抜け出したいと思って抜け出すことができる人なんて、一握りの運のいい人だけ。 ボールドウィンの作品以外も、どうすればよかったのかよくわからないものばかりで途方に暮れてしまう。 この時代より今の方が良くなってるとも言えないのがまた悲しいかな…。
- マヤ@mayaya_20252025年5月14日読んでる時代を反映しているのか、編訳者の柴田さんのチョイスのためか(あるいはその両方か)、希望のない話が続き読んでいてちょっと沈む。 わかり合えなさや無力感を描いた作品が集められている気がする。