ルーティーンズ
15件の記録
読者@reader2026年5月20日読み終わった@ 自宅コロナ禍の夫婦の日々を、夫と妻それぞれの視点から静かに描いていく作品。 同じ家に住み、同じ時間を過ごしていると、夫婦は「同じ人生」を生きているような感覚になる。でも実際には、その内側にはそれぞれ別の感情や記憶、見えている景色があって、互いに少しずつ異なる人生を歩いている。その当たり前だけれど忘れがちな感覚を、この小説はとても自然に思い出させてくれました。 視点が切り替わるたびに、「同じ出来事でも、こんなふうに感じていたのか」と小さな気付きがあって、その積み重ねが妙にリアルだった。大きな事件は起こらないのに、生活の空気や夫婦の距離感がじわじわと伝わってきます。 読み終えたあと、実際に妻と、「この結婚生活って、どんな感覚というか、どんな日常として流れてる?」みたいな話をしました。自分にとって当たり前になっていた日々も、相手の側ではまったく違う輪郭で積み重なっているのかもしれない。そんなふうに、自分たちの生活を少し外側から見つめ直したくなる小説でした😯

うみこ@umico52025年4月9日読み終わった定期的に摂取すると身体と心が整う長嶋有さん。「満ちた」という気持ち。「私はかつて願いに乗っていて、またこうして願いに乗る。」描かれるのはコロナ下ではあまりにもありふれた日常だけど言葉選びが独特でその選び方が気持ち良い。愛おしいポイントが押さえられていてユーモアがある。私の日常(ルーティーンたち)も細分化して言葉にしたくなる。きっと本を閉じれば忘れてしまうような些細な夫婦のやりとり。その裏でほんとなら知ることもない色々をみんな考えたり思い出したりしてる。知らないうちにシンクロしてたりしてなかったりして。夫の仕事は作家で「ナガシマさん」と呼ばれているしあまりにも暮らしがリアルでエッセイのようだけど、視点は夫からと妻からとの章があるのでエッセイではない。コロナ下の育児と家事、日々成長していく2歳の娘、行動の制限と思考の停止、物事の静止。私もコロナ下での出産育児×3だったので、なんかもう色々ぶわーっと思い出されてたまらん!となってしまう。『愛の不時着』も見たなぁ。2人目の育休中に実家で。ディストピア、の中の小さな希望の芽のようなもの、が長嶋さんの物語にはある。もしかして、私の日常も捨てたもんじゃないのかもしれない、と思わせてくれるような。























