ヒトごろし(下)
10件の記録
朋@@tomo_nemui2026年8月26日読み終わった決して面白くないわけではないのですが、歴史に明るくない自分にとっては人物像以外、何処までが史実なのかいまいち掴み切れず全力で楽しめなかったのが少し惜しいです。 ただ漠然と思ったのは後世に伝わる歴史上の人物の人となりや行動理由なんて伝聞である以上100%正しく伝わることはないし、だからこそ考察や妄想の余地は多分にある。それらを全て内包したものが歴史呼ばれるものなのかなと、妙に一人で納得してしまいました。
森本羊@morimoto_sheep2025年12月22日読み終わった借りてきたまた読みたい新選組・土方歳三を殺人を好む人物として描くとは奇抜な、と思いながら読み始めた。 人殺しのために人を操る土方の姿は末恐ろしく、人外を自認する土方と、彼が巡り合う者たちとの関係性は面白い。 終盤にかけての走馬灯のように人を殺していくさまは圧巻だった。 土方歳三の最期は、分かっていてもやるせなく思う。
やん@grilledyangyang2023年2月27日読み終わったかつて読んだまた読みたい『ヒトごろし』読み終わった!!歳三、勝太好きすぎかよ!!カーーーーッ(天を仰ぐ絵文字) 最終章の疾走感がとにかくすげぇ気持ち良い。過去と現在が重なり、走馬灯が騎馬突撃してくるような勢いで駆け巡る。歳三の人生に最後まで付き合ってきて、本当に良かったよ。 そして、燦然と輝く山崎。 山崎「つまりこの、土方副長の――犬や」 土方「俺はな、てめえなんかを喜ばせるために何かするつもりはねえぞ」 山崎「そんなん知ってますわ。逆や。わてが土方はんを喜ばせるゆう話やないですな」 別に――嬉しくはない。 ハァァァなんなんお前らァァ バディ的な要素はさておき、土方の世相の視点がとてもクレバー。 世の中は勝手にどんどん変わるだけ。世の中のうねりは、人が変えることはできない。世の中を動かすというのは、そのうねりに合わせた仕組みを作ることなのである。 たしかに時代の波っていうものはあって、人の意志だけでは制御出来ない大きな流れはある。 上巻では、土方は「合法的に人を殺す仕組み」のためだけに新選組を組織する。情が理解できず感情が揺れない、喋らない鉄のような印象の男だった。 しかし戦争が始まり、戦争という化け物が人を殺し、戦争が人を「ヒトごろし」へ変えていく。その現実を前にして、情緒が震度8くらいに揺れてめっちゃ喋りだすのが面白い。 戦時下、武士やらアンシャンレジームに囚われたボンクラ共が死にたがる中、人外を自称する「ヒトごろし」だけが、皮肉にも現実を見据えて真っ当なこと言っている、そんな戦争の非日常と現実感の交錯が伝わってくる。 そして、土方の本懐、各章の終わり方を最後まで引っ張った上で、これ以上ない程しっかり畳んでくれた。凄惨な人生なんだけども、不思議なほどスッキリ呑み込める物語だった。 表紙もカッコ良!!士官服、最高かよ。 上巻782ページ、下巻802ページ、安定の京極夏彦だけど、驚くほどスラスラ読める。一気に駆け抜けるほど、めっちゃ面白かった!!







