マンダラチャート

10件の記録
メメ@elwin_042026年9月3日読み終わった63歳の主婦が、その記憶や経験を持ったまま14歳の時の自分に戻ってしまい、改めて人生をやり直す。しかし実はクラスメイトの中に、もう1人同じ状況の人物がいた。 令和の価値観を持った主人公が、いわゆる昭和の男女性差について憤りを感じながら懸命にもがく。2000年以降に生まれた人が読んだら、価値観のあまりの違いに、本当にこれが日本なのか?と思ってしまうかもしれない。 昭和の男女に関する価値観が正しいとは思わないが、令和のそれをもって当時の人々の生活を揶揄するのは、度が過ぎるとちょっとなぁと思ってしまった。彼ら、彼女らは懸命にその時代を生きていたわけだし。 テンポよく物語が進むので非常に読みやすかった。先日読んだ『後悔病棟』で初読みの作家さんだけど、他にもいろいろ読んでみたいなと思う。
きなこ@kinako20252026年7月26日読み終わった考えさせられる垣谷美雨という作家はフェミニズム小説の手練れなのだが、この小説はその中でも秀逸なのでは?と思う。 主人公は63歳の北園雅美。定年延長して嘱託として働いている夫と二人暮らしだ。 何かにつけバカにしてくる夫に対して最近嫌悪感が募ってきている。 世の中の女性を軽んじている風潮も苦々しく思っている。 ある日彼女は近所のカフェでモーニングを食べていた。週二回だけのささやかな贅沢だった。カフェの客たちは知人の噂話をする中年女性やルッキズムまみれの男子学生たち。思わず彼女はテレビで見た、大谷選手の作成したマンダラチャートを思い出し、自分も書いていく。真ん中には「女性が胸を張って生きられる世の中にする」。周りのマス目にも「家庭内の設備は、家事に熟練した人間が設計すること」、「偏見に満ちたコマーシャルを全部排除すること」、「偏見に満ちた発言をするアナウンサーを馘にすること」などと書き込んでいった。するとマンダラチャートの中心が台風の目のようになり、雅美の全身は吸い込まれていった。 そして彼女がタイムスリップをして行った先は昭和の日本だった。 自分が生きてきた社会をまざまざと目の前に出されると、狼狽える。雅美のように何も分かっていなかった若かりし頃の自分に、叱責しつつ教え諭したい。 男尊女卑の偏見に満ちた社会で精一杯抗おうとする彼女は、結果が出なくても十分にかっこいいし、応援したいと思う。 少しずつでも良くなっているんだよね?と振り向きながら確認している自分にも、小さな賞賛をおくりたい。



もみぃ@momie_6662025年8月25日読み終わった男尊女卑が色濃く残る昭和 古き良き昭和ってナンダ⁇ 昔は酷くて今が良くなったと言えるのか⁇ 女を消費期限付きのモノとして発言する男たち それを浴びる主人公 一緒に体験したようで、心がワナワナする 全部、論破したくなる うわーーー怒怒怒 でも、女が生きづらいけど男が生きやすい訳ではないっていうのも感じる。どっちにしたって極端な世界は嫌だ。 著者から闘え女たち!っていうメッセージを受け取ったような気もする。



