ピュウ

ピュウ
ピュウ
キャサリン・レイシー
井上里
岩波書店
2023年9月1日
14件の記録
  • 良かった。すべて本の中に書かれているので何か言葉を付け加えるのは野暮だと思える。コミュニティに突如として入り込んだ、人種年齢性別すべて不明の「わたし」の視点で話が進むという点がまず新鮮だった。コミュニティ側の視点で「よそ者」を書きそうなところを、自らについて何も語らない語り手の「わたし」が視点で、そこが良かった。 コミュニティの人たちは一見するとやさしく、親しげで、親切だ。「わたし」に対して献身的に話しかけ、情報を得ようとするが、何も得ることはできない。差し伸べた手は当然感涙をもって受け取られるべきだという傲慢さは、彼らの異物に対する排他的な思考の表れでもある。「わたし」は何も語らない。一方的に与えられた善意を受け取らなくていい。語らなくていい。この、語らなくていいのだという作品の距離が、私にとっては救いに感じた。 本の装丁も良い。白い表紙を剥がすと、地の本は深く赤い臙脂色で、静かな質感がある。
  • 脱兎
    脱兎
    @lubudat
    2026年2月13日
    八重洲ブックセンター
  • 人が仮面をつけるのには理由がある。川にダムがある理由があり、瓶に蓋がある理由があるように。(p.187) ピュウが言葉を発しないのにも理由がある。村人たちの多くはその理由を考えることなく、言葉を発せよと促しつづける。ダムがなければ川は氾濫してしまうし、蓋がなければ瓶の中身は溢れてしまう。水は意図的にあふれ出させなくてはならない。 わたしたちはオルガンの物悲しい泣き声を聞きつづけた。そんな風にして時間は過ぎていった。もしかすると、人には決して言葉にできない痛みや思いがあり、それらは楽器によって純粋な音に作りかえられ、空中へ紡ぎだされ、ほかの人たちに聞いてもらう必要があるのかもしれない。(p.188) ピュウは自らの過去、おそらくなんらかの痛みを伴っているそれを思い出すことができないが、言葉を発しないでいる理由はまた別のところにあるのだろう。楽器の音はそれを聞くための耳がなければ聞き取れないことがある。たとえばベースの重低音などは典型だ。鳴っているのに気がつけない。しかしその存在を認知し、耳が鍛えられていくことで、実は唸るようなベースラインであったことに気がついたりする。ピュウはその耳を持つ者かどうかを判別する力があるのかもしれない。
  • まくらふたつ
    まくらふたつ
    @izuha
    2025年11月21日
  • モルモ
    モルモ
    @mol_mo
    2025年11月21日
  • 志季
    志季
    @chachamaru
    2025年11月4日
  • お店はおやすみにしておでかけ。今日は橋本さんと。橋本さんと自分のお店以外の本屋にいるのははじめてかもしれなかった。五香駅からさくら通りを歩いて10分でパンとバラの名を持つお店に辿り着き、常盤平駅へもさくら通りを歩いて10分、そのまま八柱まで歩き続けた。さくら通りといえば私はandymori。ただそれが書きたかっただけの記録。
  • 円子
    円子
    @tsuburarara
    2025年8月3日
  • 人は人を相対的にしか捉えられず、マッピングできない存在には自己を投影するしかないのかもしれない
  • くん
    くん
    @coruno-kun
    2025年5月27日
  • 鈍獣
    鈍獣
    @whale_in_da_room
    2025年5月27日
  • Yuichi
    @Sim-1
    2023年10月7日
  • 181
    181
    @error_181
    1900年1月1日
  • gufo
    gufo
    @gufo
    1900年1月1日
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