かかとを失くして 三人関係 文字移植

かかとを失くして 三人関係 文字移植
かかとを失くして 三人関係 文字移植
多和田葉子
講談社
2014年4月11日
6件の記録
  • ryomoriwaki
    ryomoriwaki
    @ryomoriwaki
    2025年11月2日
  • りなっこ
    りなっこ
    @rinakko
    2025年7月10日
    再読。昔は一冊ずつで読んだ3篇を、この並びでまとめて読んであらためて面白かった。 とりわけ印象が強いのは「文字移植」で、普段翻訳物を読むことが多いのもあり “翻訳とは何ぞ” というテーマに魅かれる。自分の翻訳に全く自信のない語り手が、頑なに翻訳に拘り続けるのは何故なんだろう。彼女が翻訳中の〈ドラゴン退治の伝説〉の世界は、現実との垣根を越えて翻訳者を捕りこみに来る。 「かかとを失くして」の心許なさ、「三人関係」のずぶずぶ感も好きだ。
  • toriitan
    toriitan
    @toriitan
    2025年4月5日
  • 離乳食
    離乳食
    @munimuni
    2025年3月12日
    「文字移植」が「アルファベットの傷口」だった時から好き
    かかとを失くして 三人関係 文字移植
  • マイルドにしたデヴィッド=リンチ映画とでもいうような、困惑と不協和音を読書中に感じる。 翻訳者である〈わたし〉が主人公となり、旅行中の自身の生活の描写と翻訳文が交互に繰り返される。なめらかに翻訳することは、文章の意味を伝えても単語の手触りを削ぎ落としてしまう。彼女は全体のことを考える余裕などなく、単語ごとに逐語訳する。旅行先のひととの会話もお互いの間にある透明な衝立に向かって壁打ちをしているようだ。 文章ではなく単語を、意味ではなく手触りを伝えるのも、たしかにコミュニケーションには違いないのだろう。
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