海町、古書店ものがたり
12件の記録
読書日和@miou-books2026年9月21日買った読み終わった会社帰りに本屋さんへ寄り道。表紙が素敵で、思わず購入。本の断面にも猫の姿が描かれていて、めちゃめちゃかわいい。こういうこだわりの装丁に弱い。 家族も友人もおらず、仕事まで失った森川天音は、会ったことのない亡き祖父から尾道の古書店を相続する。海の見える町に移り住んだ天音が、不思議な猫たちや、祖父を知る町の人々と出会っていく物語。 海の見える坂道、展望台から眺める瀬戸内海のきらめき、千光寺、林芙美子の石碑。かつて歩いた尾道の街を思い浮かべながら読んだ。月ごとに章が分かれているので、季節の移り変わりや、その時々の空気まで感じられるような読書だった。 そして、林芙美子の『放浪記』やサマセット・モームなど、以前から読もうと思っていた本の名前が出てきて、 「ああ、そうだったそうだった。これも読もうと思ってたんだ」 と、忘れていた読書予定をいくつも思い出す。笑 尾道の街を思い浮かべながら読んでいたら、久しぶりにまた歩きたくなった。それにしても、読もうと思っていた本をすっかり忘れているのに、小説の中で名前が出てくると「あ、そうだった!」と思い出す。笑本を読んでいるのに、次に読みたい本がどんどん増えていく。困ったものです。
- masarumilano@masarumilano2026年9月9日読み終わった高台から臨む瀬戸内海は、物語の始まりから終わりまで穏やかな表情で町を見守っており、その傍らで人の思いが綿々と受け継がれていく文章は読んでいてとても気持ちがいいものでした。 本だけでなく、様々なものが人の思いをきれいにをつなげており、特に古時計・原稿・猫を絡めた描き方は、オーソドックスながら特筆ものです。 また物語が完了した形ではなく、季節が巡るような形で締められております。もう少し先があり、それは少しずつ前に進んでいけばいいんだよ、という作者からのメッセージだと思います。
















