私の消滅

14件の記録
- 読書猫@bookcat2025年7月15日読み終わった(本文抜粋) “「あなたは……人を傷つけないコミュニケーションに、長けてますね」 私は和久井を見、そう言葉を出していた。 「とても気を遣う人だ。……でもそれは、……小さい頃からの、習慣であることが多い。たとえば両親の仲を取り持とうとした習慣……。だから、……すみません。今のは褒め言葉じゃありませんでした」 私の言葉に、和久井がわずかに微笑む。細い目をさらに細めて。 「いえ、私もあなたがさっき言ったように、世界に距離を取って生きてきました。……だから、もし私が本当に気を遣う人間なのだとしたら、それはそのまま、世界に対する壁なのかもしれません」”
- きいろ@yellowpetal2025年3月9日読み終わった読了。そんな感じ!!!? あらすじから想像される展開をだいぶ超えてたので唖然。面白かったです。自我境界、責任、自己とは、あたりのテーマに惹かれる方、世界に馴染めない感覚がある方が親和性ありそう。男性作家さんの作品だな〜〜っていう印象が個人的には強かったです。