紙魚の手帖Vol.21

紙魚の手帖Vol.21
紙魚の手帖Vol.21
似鳥鶏
町田そのこほか
辻堂ゆめ
東京創元社
2025年2月12日
12件の記録
  • 北原尚彦さんエッセイ「ホームズ書録 古書即売会で知られざるホームズ翻案が」。 昔小規模ながらホームズの同一タイトルを複数の翻訳で読んだりしていたことを思い出す。この翻案をめぐる調査がまさに探偵のわうだ。ところで「闇闘」って何…!?
  • 山崎(やまさき)佳代子さん「私の小さな地図帖」。淡々としつつじわりと時代が滲む。日記っぽさがいいな。いかなごの釘煮はおいしいよ。 坂木司さん「きみのかたち」。連載第15回目なのでさすがに途中参加の身にはわからないところたくさんだが、初対面の同じ小学生を名字+さんで呼ぶところに現代を感じる。 鈴森琴さんコラム「ごほうびごはん 愛のラザニア」。私は先日運動せずにラザニアをたらふく食べたことを懺悔します……。夫さんえらいなあ。
  • 宝樹さん「美食三品」。Baoshuの振り仮名で中国人作家と気づいた。中国の近未来SF! これは初めて読むジャンル。郝滋味が潰えないのに現実を感じる。 熊倉献さん「口口口口口」。漫画だ! どんな漢字の家に住みたいかって素敵な提案。 紺野天龍さんコラム「読書日記」。「四畳半神話体系」面白そう。自分は料理と小説ならぱっと思い出したのは宮部みゆき「あかんべえ」の白と黒の料理だな。
  • おしり
    おしり
    @botmada
    2025年4月19日
  • おしり
    おしり
    @botmada
    2025年4月19日
  • 笹原千波(ささはらちなみ)さん「限りある夜だとしても」 "人格および身体のデータが個人としてのまとまりを維持することをやめてしまったようだ"から、人格データが意志をもって電子上の消滅を選んだのかと思ったがそうでもないみたい。 冒頭のシーンのように体を借りる手もなくはないのだろうが、三森はきっとそうじゃない、と言うんだろう。 思わず吹き出して「ランプの魔人みたいなやつ」が三森の(夫(つま)と)ふたりの子どもに現れてくれるとわかった三森は納得できる決断を下せるだろうと予感させるラスト。
  • 溝渕久美子さん「五パーセントの存在理由(レゾンデートル)」。 野球を主軸に近未来の世界を読むのは初体験。個人的初・野球SFになる。 聞こえないはずの送りバントの音が聞こえたシーンは絵で浮かんだ。
  • 似鳥鶏(にたどりけい)さん「日常的な非日常」。 文語思考の語り部とポップなツッコミ。『なんとか1/5』に「減りすぎである」と注がついたりして笑わせてくれる。傘立ての推理や本命のトリックが良かった。 町田そのこさん「蛍が舞うころに」。 居酒屋の貼り紙のくだりに、逆に人生訓を吸い取る読み方をする癖がある。こういう無考えなことはこわいぞと。 謝罪は難しい。人生の芯に関わるような出来事はどう謝れば……。 (作家名に「さん」をつけるのは逆におかしいかも?と迷っている)
  • 辻堂ゆめさん「その火を消し止めて」(第1回)読了。スッスッとテンポよく話が進む。犯人、被害者、被害者家族、刑事たちが出揃うが、まだまだ先が読めない。犯人の狙いは……? 澤村伊智さんのコラム「行かない旅の栞」(第7回 旅先での心残り)も読了。 後悔と偽善が尾を噛み合う蛇のようだ。楽しい旅先で、いわば抜き打ち試験のよう。どうしたって回避不可、予期せず訪れる。 生きているからこそ。
  • 雪富千晶紀さんの「午前零時の講演会 新釈「耳なし芳一」」読了。事故のフラッシュバックの迫力がすごかった。スマートスピーカーを駆使して生活している様子はなるほどと納得しながら読んでいたが、アイディアとの齟齬があるような。 2つ目に、辻堂ゆめさんの「その火を消し止めて」を読んでいる。
  • 深山めい
    深山めい
    @may-m
    2025年3月6日
    溝渕久美子「五パーセントの存在理由」宝樹「美食三品」がよかったです。
  • まりこ
    @mariko
    2025年2月18日
    人生で初めて "文芸誌" を買ってみた。気になる本がたくさんあってどれを買おうか迷っているときに、色んな作家さんの短編が読めるから嬉しい〜 2月号掲載の町田その子さんの「蛍が舞うころに」が最高すぎてもう一回読む。
    紙魚の手帖Vol.21
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