ひとり日和

11件の記録
- Wi-HEi@Wi-HEi2025年5月14日読み終わった@ 自宅70歳の吟子さん家に居候することになったハタチの知寿(ちえ)。彼女は心の何処かに不安を隠しながら生きている。続かない恋愛。母との関係性。そして、人生の終わり方…。 普通なら、人生経験のある吟子さんが良い言葉をくれるのだが、この小説は違う。吟子さんは、あまり彼女を気に掛けない。それどころか、今まで居候させた者や死んだ猫の名前も覚えていない。一見それは薄情のようにも思える。しかし、ラストシーンまで読み終えた時、そんな彼女の見え方はほんのり変わる。移り行く季節に沿って過ごすように、吟子さんはその時その時間を受け止めて生きている。その様に知寿も少しずつ見せられ、自立の道を進む。 全体的に登場人物の塩梅がいいなあと思った。キャラの+と−がしっかり色付けされていて、毎回ほんの少しだけ読者の期待を裏切ってくれる。素敵な小説でした。
- 本が好きな猫@nekomum2025年5月13日読み終わった読書日記最後に近づくにつれて表現される切なさと、まだ21歳の女の子の成長に、本を閉じた後、どっと涙が出た。吟子の存在と電車の中から吟子の家を見つめている知寿の心情が自分と重なったのかも。
- 本が好きな猫@nekomum2025年4月24日買った積読中読書日記買う運命にあった✨海外の ”内向的な人なら共感して楽しめるでしょう”とゆうレビューに一押しされて。 すぐに読めなくても、手元に自分のものとしてあるのが幸せ🤍