ひとり日和
15件の記録
きよこ@himawari-kiyo2026年1月6日読み終わった桜が好きな春の訪れが待ち遠しくなれる1冊をお借りした。柔らかい風を感じる素敵な本だった。夏の暑さ、冬の寒さに気を取られてしまう今だけれど、二人が暮らしいた時間のように季節は巡る。春が過ぎ、夏が終わり秋が落ちて、冬が明ける。祖母の家で過ごした夏が、春が頭をよぎった。当たり前にある日々ではなく、振り返るとその日々がとても愛おしい。忘れないでいてほしい気持ちもわかる。でも、あの家は変わらずそこにあり、過ごしてきた時間もなくなっていないと感じられる最後にあたたかい気持ちになれた。今読むことができてよかった。

Wi-HEi@Wi-HEi2025年5月14日読み終わった@ 自宅70歳の吟子さん家に居候することになったハタチの知寿(ちえ)。彼女は心の何処かに不安を隠しながら生きている。続かない恋愛。母との関係性。そして、人生の終わり方…。 普通なら、人生経験のある吟子さんが良い言葉をくれるのだが、この小説は違う。吟子さんは、あまり彼女を気に掛けない。それどころか、今まで居候させた者や死んだ猫の名前も覚えていない。一見それは薄情のようにも思える。しかし、ラストシーンまで読み終えた時、そんな彼女の見え方はほんのり変わる。移り行く季節に沿って過ごすように、吟子さんはその時その時間を受け止めて生きている。その様に知寿も少しずつ見せられ、自立の道を進む。 全体的に登場人物の塩梅がいいなあと思った。キャラの+と−がしっかり色付けされていて、毎回ほんの少しだけ読者の期待を裏切ってくれる。素敵な小説でした。











