猫の刻参り

23件の記録
- ぽけっとブックス@tsuruchans22025年4月6日読み終わったずっと大好きな 三島屋変調百物語シリーズ 前作と違い、不思議の中に心温まる物語りたち と思いきや やはり宮部さん ラストに思い切り不穏な話を持ってきましたね〜 さて、次の展開は? 毎回、この続きが早く読みたくて仕方ない
- 舳野@henomohe2025年3月16日読んでる表題作、猫ちゃんの言葉がわかる巫女などちょいカワイイ系の話と思ったが、最後は泣いてしまった。 女はどこにも逃げ場がない。美しくなければ価値が下がり、男の子を生まなければさらに価値がさがり、死産して死にかけたら死なないので価値がもっと下がる。 こんな世の中でなぜ女にならないといけないのか。 宮部みゆきの社会の話題のつかみのうまさ。 フェミニズム、猫、お産、大人になりきれない男、などネットでよく見る話を組み合わせ、そこから広げていく様。
- 舳野@henomohe2025年3月9日11ページまで ハンドメイドクリエイターやイラストレーター、漫画家目指している人なら伊兵衞の言葉にはっとさせられるのではないか。 「世間の上澄みの部分で成り立っている贅沢な商売なのだ(略)私らは気を緩めれば、たちまち、「商い」から「手すさび」に落ちてしまうものを扱っているのだということを忘れてはいかんぞ」 「私は袋物の商いのことしか知らんが、腕一本で何かを成そうというならば、失敗して恥をかくのも、金に困るのも、なかなか一人前になれずに世間で肩身が狭いのも、全て当たり前のことだ。その当たり前のことから逃げようとするのなら、おまえは絵師どころか何者にもなれない」 こういうあたりまえのことを書く筆力こそが宮部みゆきの真骨頂なんだが、逆に映像化と相性が悪いゆえんだと思う。