女性同士のロマンスを、タイムトラベルを絡めながら情熱的に書いた作品。と同時に、登場人物それぞれが居場所をつくるor見つける物語だったと思う。非常に良い読後感でした。

女性を好きになる女性のロマンス小説を初めて読んだ(そしてここから読み漁り始める)。女女のハッピーエンド恋愛物語、「私が今1番求めているものはこれだ」読んでいてそんな感覚があった。 作中にも出てきたように、これまでの歴史があって今こうして希望ある幸せのあるクィア小説を読めることに感謝する。だけど、もっと生きやすい社会に生きたい。アメリカが舞台の本作では同性間の結婚が何度も出てきていいなあと思った。 こういう女女のロマンス小説をもっと読みたい。 今まで読んだ文庫本の中で1番分厚いかもしれない、この厚さ。

中心になる2人もとっても素敵だけど、2人の周りの人達もとっても良い... 70年代からにたらずっと良くなってるしそれは先代たちが戦って築き上げて来たものだし....グッとくるものがある。