親衛隊士の日
4件の記録
- 味噌田楽@miso___dengaku2025年9月22日読み終わった感想あらすじ:帝政が復活し絶対的な権力を有する皇帝が支配する2028年のロシア。帝国の秩序を暴力によって支える皇帝の親衛隊「オプリーチニク」に所属する主人公の暴力とセックスとドラッグに塗れた退廃的な日常を描くSF小説。 現代のロシア情勢に通じる風刺的な未来像をエロ・トリップ・バイオレンスをてんこ盛りにしてブラックジョーク的なユーモアを添えて描いた一冊 風刺要素を抜きにしても奇天烈なディストピア社会で主人公と仲間たちが親衛隊士としての特権を用いて無茶苦茶やってる様子がシンプルに面白い おすすめ


- kota@kotakota51900年1月1日読み終わった感想ソローキンにしては読みやすいという話の通り、物語は直線上で読みやすい。かつての帝政ロシアの親衛隊のような組織が近未来に復活し、"同志"の敵を弾圧していく。風刺としてよりも実際、ソローキンの近未来描写のディテールが精緻で面白い。機械やシステムは先端的だか、それを使う人間自体がいつまでも、どこまでも野蛮なのである。身につまされる。


