夏日狂想
16件の記録
紙村@kamimura_2025年11月11日読み終わった中原中也と小林秀雄に愛された女性をモデルにした恋愛小説家と思いきや、「書く」ことを諦めないひとりの女性の物語だった。水本(中原中也)、いいです……


- mamo@reads_mamo2025年7月31日読み終わった読み終わってからモデルとなった人物がいたことに気づいた…!恋愛ものだと思っていたけど、女性が社会的に自立していない時代の文学界の描写も深く、読み応えがすごかった!


anko@books_anko2025年7月5日読み終わった前情報なく購入。 水本が登場してすぐに「これはもしかして中原中也では?」と思い、調べてみるとやはりモデルは中原中也。 もしかして…と思わせる窪美澄がすごい。 中原中也に詳しくない私でも気づくかくらいに、彼という人間が表現されていた。 中原中也と小林秀雄の恋人だった長谷川泰子がモデル。 波乱万丈の人生を歩んだ礼子の物語。 創造という世界で生きていくことの狂気。 誰かを愛するという苦しみ。 狂おしいくらいの想いに、私の心も震わされた。


amy@note_15812025年7月3日読み終わった感想窪美澄さんの描く女性って、なんでいつも無様で必死で愛おしんだろうなと思うんだけど、それはきっと出てくる女性が自分の意思を持って、自分で選択したという事実を揺るがないものとしているからだろうと思う 選択したことが上手くいってもいかなくても選んだのは自分、それが何より自分の尊厳を守る。モデルは長谷川泰子で中原中也と小林秀雄との関係で知られている 長谷川泰子は二人の男を弄んだ毒婦と言われることが多いが、彼女にも晩年というものがあり、ただ二人の男のあいだにいた女というわけではない。その後の彼女の人生はどんなものだったろうというのを恋愛小説の名手である窪美澄さんが血肉の通った一人の女性として描いてくれた 彼女の懊悩も喜びも、いずれもが鮮明で読んでいておもしろかったし、ラストの場面は想像したら美しくて震えた。最後の最後にああいう場面を持ってこれることの思い切りの良さがかっこいいと思った



えび@robi_xiaoEB2025年6月23日読み終わった@ 広島市ファムファタールとされてきた主人公がペンを離さず自分の物語を自分で書き直す文学青年たちの未熟な熱情、大正の自由さ、震災や空襲で焼かれる東京、生まれ育った広島が原爆で消え去るさま、夏のじっとりとした湿度のように残る性別や時代への苛立ちがとても印象的だった。おすすめ! #読了








