携帯遺産

8件の記録
- うきくさ@sharapeen2025年7月1日気になる自分メモ: 📕 タイトル:携帯遺産 ✍️ 著者:鈴木結生(すずき・ゆうき) 🏢 出版社:朝日新聞出版 📅 刊行:2025年6月 ⸻ 🌿 内容の印象 • 人気作家・舟倉按(ふなくら・あん)が主人公 • 編集者に「文学的自叙伝」を依頼されて過去と向き合う • 震災、家の焼失、父の失踪── 失われたものを、記憶と記録で蒐集しなおす旅 ⸻ 🕊️ 読みどころ • 言葉を拾いながら、「わたし」をつくりなおす • 書くこと=生きなおすこと • じっと深く沈みながら、心の底で響く小さな声を聴くような本
- いま@mayonakayom222025年6月24日読み終わった縦横無尽に繰り広げられる文学的な話を読むとき、私に素地があれば、きっともっとたくさんのことを受け取れるかもしれないのに、勿体ないと思ったりする。 その気持ちは本書の中の 「一瞥して、選書の趣味がいいことは分かった。が、これについても少なからず落ち込んでしまうのは、まずこれだけ本があるのか、というショックが七割。これを更に分解すれば、まだ自分が何にも読めていないのだ、という恥ずかしさ、こんなに読まなければならない、という強迫が半々に混じっている。」 に通づるところがある。 按が書くアン•モンロー•リンドバーグについての作品読んでみたい。
- yt@yt2025年6月13日読み終わった完成しない詩を書き続ける父。 他者性とか対話とか、文学のお約束から自由になりたい娘。 空から降ってきた、携帯する他人の運命の話でした。 「25mレーンを泳ぐことと小説を一行書くことは似ている」(p32) 自伝的な何かを書かなくては、著者も次に進めなかったのかもしれない。 またしても教養が試され、膨大な固有名に叩きのめされます。 じっと耐えて読みましょう。