精選女性随筆集 幸田文
14件の記録
Miyoshi@miyoshi2026年3月1日読み終わった——おてんばで、かわいらしくなくて、そしてすこしかわいそうな子、というのが子供の時の私に与えられていた評価だった。 はたきの掛けかたから豆腐の切りかた、はては性教育まで「女親から教えられそうなこと」を全て父の幸田露伴から習った少女時代。 魚屋を真似て文房具で庭の金魚をおろしたり、吾妻橋と船の隙間から隅田川に落っこちたりしていたかと思えば、女学校では美人な正枝さんとラヴレターを寄越した滝沢さんとの間でエス(女学生同士の特別に親密な関係)に思いを馳せたりし、大人になり家庭を持つものの離婚して子づれで露伴の家に戻り、そのうち始まった戦争のせいで「平ったく」してもいられなくなり、やがて戦火の中で病床につく露伴を看取ることになる。 露伴との最期の時間を書いた「終焉」は泣いた。第三者にはとても理解できない厳しさと烈しさで交わされる親と子の、そのやり取りの緩急に揺さぶられた。戦火から避難させようとする幸田文に「死に時のいつは計り得べきではない」と動かない露伴、それでも「死なれたくない、怪我もさせたくない、生きていてもらいたい」とぶつかる文、交わされることばは常識では測れないけれど、やはり親から子への教育であり、それは、はたきの掛け方を徹底的に教える冒頭の露伴の姿と一貫して変わらないものだった。
藤@__fjmrmk__2025年12月19日読み終わった威厳ある父から教えられた暮らしや在り方、学生時代、結婚、離婚、親の死。様々な出来事は幸田文のさっぱりした小気味いい文章で語られるとくすっと笑えて、じんわりと沁みる。
boku@name-ko2025年11月6日読み終わった気になっていたシリーズで、川上弘美さんが選者となっていたので購入。幼少期の記憶、家庭、戦争、父の存在、執筆。ひとの人生と思考を垣間見させていただいた感じがする。
いなだ易@penpenbros2025年9月2日読み終わった幸田文の女子校ラブレターエピ『ふじ』が激アツ 見知らぬ先輩の滝沢さんから思い込みの強いラブレターを貰った。聞くところによると、陰気な秀才らしいけれどイマイチ乗り切れない。「へたなラヴレターなんだわ。フレッシュでないんだもの」とすっぱり切り捨てた、明るく美しい正枝さんの方に惹かれた思い出。 ラブレターもらってぞわっと嫌、でも悪くないような乱される気持ちと、その後の滝沢さんの展開もなんか……わかる!ある話!!! 女子校における恋慕は一時の気の迷いで自然に消えていくものとされるが、 「霧は谷を更えてふたたび結ばないものだろうか。霞は夜ごとに新しく籠めないものだろうか。愛情の霞はほんとうにあとかたなく消失するものかしら。違う。少なくとも私は違った。」 俺大学の入試に出題して受験生をざわざわさせたいよ。 幸田は世代的にも育ち的にも性の規範には保守の人なので結局異性愛に繋がりますのオチだけども、表現の素晴らしさに感銘を受けました











