眼の冒険

眼の冒険
眼の冒険
松田行正
筑摩書房
2021年3月12日
7件の記録
  • こんめ
    こんめ
    @conconcocon
    2025年5月15日
  • r i k a
    r i k a
    @icgjamjam
    2025年5月9日
  • woo
    woo
    @1280
    2025年4月24日
    面白いです。
  • 7th-nights
    @joyful-blue
    2025年4月13日
  • ◯
    @MOON
    2025年4月6日
  • トヅ
    トヅ
    @tozzz
    2025年2月2日
    人間の知覚は意味至上主義らしい
  •  本書は隔月誌『デザインの現場』に7年間連載された「design scape」というタイトルの原稿を再編集したものである。  かたちが似ていることをルールに、多様な図版とともに芸術作品や自然物をとりあげ、短い文章が添えられている。書評で鷲田清一氏が「図像的思考」と呼ぶこの視点は、意味を素通りして形とそれに反応する人体の関係性を純粋に捉える。  内容は多岐に渡るが、私の興味とリンクしたのは視覚的効果に対する畏怖、についてだった。ナチスのニュルンベルク党大会のフィナーレで行われた光のモニュメントが、催眠的熱狂を引き起こしたことは有名な話だ。その同じ見開きに、毎年9.11に行われるWTCの追悼の光の儀式が並んでいる。対極にある二つの儀式が相同的なイメージを共同していることは、衝撃的である。  ラグジュアリーを感じるデザインと、ロマン主義やシュプレマティズムには近いものがある。一方で、ヒトラーもまたロマン主義に惹かれていたことを本書で知った。崇高は排他に近づきうるが、祈りにもなる。意味のない形を求めても、読み取る側次第で特定の感情を引き起こしてしまうことを考えると、強い形を避けること、意味との結びつきが強い形を脱臼させて使うことの価値が再び浮上してくる。
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