死神
11件の記録
- ほぷにゃ@hoppu_122026年8月14日読み終わった自分が手に取って読み進められる田中さんの小説と、何の気なしに初めて聴いてみるスピッツの曲は、出会った時にとてもしっくりくる。 私が田中さんの小説を読むのはこれが最後かもしれない。何となくそう思うのは気の所為?気分でしかないのかな。読まなくてよくなるという表現が適切かは分からないけれど、この先読み進められなくなるかもしれない本を読めているかもしれないと思って読み始めたことも今となっては…… 考えすぎかな。 本当に救いだった曲を最後まで聴けなくなるように、田中さんの好きな小説も再読しようと思っても出来なかった。その頃の自意識というか、空気みたいなものが絡みついているせいなのかも。今回、久しぶりに田中さんの小説が読めて嬉しかった。自分に対して普遍的に「なるほど」と、意識して思うのが少し心地いいみたいに田中さんの言葉も少しだけ変容を辿れたような気になって心地よかった。
彼らは読みつづけた@findareading2026年3月3日読み終わった電子書籍*本の中の読書* 《「いらっしゃいませ。」 向うはいつも通り小声で言うばかりで、目を向ける様子もなく、レジの前の低く小さな椅子に座り、手許の本に集中したまま。読みながら客への一言も忘れないのは、本と客とどちらをより強く意識していることになるのだろう。この女の人にとっては本の中の世界と店とが完全に同じものだから、両方いっぺんに集中出来るのかもしれない。本屋の店番じたいが、本の中の世界にいるのと、同じなのだきっと。》 — 田中慎弥著『死神』(2024年11月Kindle版、朝日新聞出版)


シモン@yansimon071103202025年9月21日読み始めた読み終わった借りてきた厄介で重たい願望も持ち続けていれば愛着を感じ、いざ訣れの時が訪れると離したくなくなるものだ…放した方が明らかに健全であると確信していても。切なかった。 久方振りの田中慎弥が沁み渡った。死孤独挫折壊れた家族…図書館で借りたが手元に置きたい。

もん@_mom_n2025年8月17日読み終わった心に残る一節@ 自宅単行本には解説がないので、読後に過去の文芸誌を引っ張り出して書評を読む。書評を読みながら(なるほど、確かにそういう解釈もできるな〜)と理解を深めていく作業がまた楽しい。 p.6 夏でも冬でも算数の問題は解けなかった。放課後の居残りを命じた教師は、いくら教えてもうまく筆算出来ないために根負けして、もういいから、と促した。帰りかけて何か忘れたような気がし、振り向くと、自分の席にはまだ自分が座って問題を解こうとしているのだった。私は私を捨てて逃げ出した。分らない問題は友だちに訊けよ、と教師の声が追いかけてきた。教師自身は追ってこようとしなかった。 p.6 私は家でも学校でも、本を読む時間が増えていた。頁に没頭している間はよかったが、ふと目を上げると、世界は消えておらず、全部もとのままだった。 p.43 父には打たれた、家族に尽くし続ける母にもうんざりした、いつも通り死にたくなった、あいつが出てきたら出てきたで早く消えてくれとそればかり念じていた、要するに、今日も死なずにすんだ、死ねなかった、といらいらして、寝入った。




