セックスワーク・スタディーズ
9件の記録
socotsu@shelf_soya2025年7月27日読み終わった誰が、どのような関係性にある人間と行うのが望ましい性行為なのか、社会によって定義されているということについて自覚的に考えざるを得ない本だった。セックスワーカーをひとつの職業として捉え、その労働環境を整備する方向へ舵を取るのではなく、職業自体を取り締まろうとすることは、セックスワークにつく人たちのことを慮っての判断ではない。どんな人もどんな職業にもつけるような社会が望ましいということは、その人が望まないときにその仕事につかない、あるいは仕事をやめる選択肢がある社会が望ましいという意味でもあるけれど、当事者以外の第三者が、その職業を危険視し、当事者をその職業から引き剥がそうとしたり、その職業自体を無くそうと働きかけるとき、その危険な状況は本当にその職業に固有のものなのか、逆に問いかける必要がある。 「正しいセックス」は家庭の中にあり、子どもを作る前提の2者のあいだに発生するもので、それは外で大っぴらに語ることでは無い、という道徳観がそれ以外の「セックス」をスティグマ化する、という考え方について書かれた「第3章 なぜ「性」は語りにくいのか」はセックスワークに関する語りと自分がいま立っている場所を結びつける上で、特に重要な文章だと感じたが、どの章も蒙を啓かれる内容。








