セックスワーク・スタディーズ
12件の記録
amy@note_15812026年9月25日読み終わった感想セックスワークあたり前といえばそうなんだが知らないことや、今まで社会のなかでセックスワーカーがどういう扱いを受けていたのかがわかり、この流れを知らないことにはセックスワークの議論というかスタートラインにすら立てないのではと思った。 そもそも諸外国でも法の規制や何を犯罪とするかがまちまちで、まさに議論の渦中なのだと感じる。 また赤線に対しての黒線の存在を知り、個人売春を禁じ、管理売春を禁じなかったことで、反社会的組織とのつながりの始まりなどを知った。 人権に基づく法律ではなく、家父長制とキリスト教的な道徳観が混じり合った道徳に基づく法律として売春防止法が制定されていたためだということもこの本を読まなければわからなかった。 まずはセックスワークをそういったアングラな組織から取り戻さねばならないのではと思う。 こんな女は悪い女、この仕事は悪い女がすることだとだとセックスワーカーやセックスワークを断罪していたら、家父長制から抜け出せない。 またトランスジェンダーのセックスワーク従事率の高さも、どういう理由からセックスワークを選択するのかという実情もわかっていなかったし、この本を読んだことでわかったとは言えないけれども、想像で誤った方向に考えを膨らませるよりはまだマシになれると思いたい



socotsu@shelf_soya2025年7月27日読み終わった誰が、どのような関係性にある人間と行うのが望ましい性行為なのか、社会によって定義されているということについて自覚的に考えざるを得ない本だった。セックスワーカーをひとつの職業として捉え、その労働環境を整備する方向へ舵を取るのではなく、職業自体を取り締まろうとすることは、セックスワークにつく人たちのことを慮っての判断ではない。どんな人もどんな職業にもつけるような社会が望ましいということは、その人が望まないときにその仕事につかない、あるいは仕事をやめる選択肢がある社会が望ましいという意味でもあるけれど、当事者以外の第三者が、その職業を危険視し、当事者をその職業から引き剥がそうとしたり、その職業自体を無くそうと働きかけるとき、その危険な状況は本当にその職業に固有のものなのか、逆に問いかける必要がある。 「正しいセックス」は家庭の中にあり、子どもを作る前提の2者のあいだに発生するもので、それは外で大っぴらに語ることでは無い、という道徳観がそれ以外の「セックス」をスティグマ化する、という考え方について書かれた「第3章 なぜ「性」は語りにくいのか」はセックスワークに関する語りと自分がいま立っている場所を結びつける上で、特に重要な文章だと感じたが、どの章も蒙を啓かれる内容。









