石垣りん詩集 表札
6件の記録
橋本吉央@yoshichiha2026年5月30日読み終わった最初の方の詩は、狭い家に家族がぎゅうぎゅうに肩を寄せ合って暮らしている情景から始まる。それを美談として描くのではなくて、「受け入れながら生きていくしかない」という、人間のどうしようもなさをそのままに書いている感じがリアル。身体の不自由な父への心のわだかまりも、父が悪いのではなく、自分もいずれそうなっていくのかもしれないという諦観みたいなものが染み出ている。生々しいが、そのどうしようもなさにどことなく共感する。 「弔詞」という詩がすごく刺さった。 死者の記憶が遠ざかるとき、 同じ速度で、死は私たちに近づく。 戦争の記憶が遠ざかるとき、 戦争がまた 私たちに近づく。 そうでなければ良い。 今この時代に読むと、なおさら。 「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」も良かった。女性が家事を担い続けてきた歴史を、否定するのでも美化するのでもなく、その営みへの愛情を大切にしながら、それでも社会に出ていく意味を書いている。
カフェラテ@coffeemilk2026年3月1日読み終わった図書館本石垣りんの詩が自分に合っている気がする。 反戦詩はもちろんすごいし、 ずっと家族を支えるために仕事を定年まで続けたのもすごいし。 表札という詩も素晴らしい。
小池陽慈@koike_yoji2025年8月17日再読した旧版の『表札など』(童話屋)で読み返しているのだが、そちらがReadsには登録されていないようなので、同じ童話屋のこちら『石垣りん詩集 表札』で。 いやー……やっぱハンパないですわ、石垣りん……ほんっとに、すごい。とりわけ、「崖」という詩に──「戦争の終り」に「サイパン島の崖の上」から「身を投げた女たち」を詠んだこの詩に、脳を鷲掴みにされた。 もう、僕の脳は、この詩に刻まれた言葉から一生逃れられないだろう。




book & wine 方方@houbou_enzan2025年3月8日かつて読んだいつも心に石垣りんの「表札」という詩を置いている。本屋になろうと決めた遠いきっかけになっている詩だ。「精神の在り場所も/ハタから表札をかけられてはならない/石垣りん/それでよい。」
