

小池陽慈
@koike_yoji
執筆業・予備校講師・放送大学大学院博士後期課程1年。アイヌ語の学び直しを始めました。著書に『14歳からの文章術』『"深読み"の技法』(笠間書院)、『評論文読書案内』(晶文社)、『現代評論キーワード講義』『マンガ森の彷徨いかた』(三省堂)、『ぼっち現代文』(河出書房新社)、編著『つながる読書』(筑摩書房)、他、多数。
- 2025年4月30日ゴールデンカムイ 絵から学ぶアイヌ文化中川裕,野田サトル読み終わった昨日に読了。 中川裕先生によるアイヌ文化の懇切丁寧な解説は、たくさんの人々と共有したい。 例えば、最も人口に膾炙したアイヌ語の一つは「カムイ」だろう(ちなみに、「ム」にアクセントを置き、「ムイ」は一音節扱いなので一気に発声する)。では、この語に対応する日本語の単語は何か? 答えは、"存在しない"。普通は「神」と訳されることが多い(例.カムイユカラ→神謡)が、「カムイ」は、日本語の「神」から想起される一神教の神とも八百万の神とも、その意味が重なり合わない。こうした非対応は、まさに、言語相対論の豊かさを実感させてくれるものだ。 また、熊野谷葉子「ソフィアの三つ編み」というコラムがすこぶる面白くて感動した。表象文化論の入門として、これほどにわかりやすく、かつ、楽しく、そして、未来へとつながる文章は、なかなかにないと思う。恥ずかしながら書き手の方のことをこれまで存じ上げなかったのだが、今後は注目していこうと思う。
- 2025年4月1日
- 2025年3月28日
- 2025年3月20日
- 2025年3月19日獣王と薬草(3)ももちち,坂野旭,艮田竜和読み終わった人は、悔いても悔いきれない自分の過去と、抑えても抑えきれない憎悪と、どうすれば向き合えるのか。向き合えるとするなら、そこには何が、どのようなことが必要なのか──『獣王と薬草』、これまでのところ、期待を遥かに上回る内容となっている。いったいこの物語がどのように閉じられるのか。テーマがテーマだけに、とてもハラハラするけれど、でも、最後までしっかりと追いかけていきたい。
- 2025年3月18日
- 2025年3月18日
- 2025年3月15日
- 2025年3月12日
- 2025年3月11日獣王と薬草(2)ももちち,坂野旭,艮田竜和読み終わったモスゴラ、ファンタジー系のキャラクターでいちばん好きかもしれない……。そして、2巻めまで読んでも、やはり1巻同様かそれ以上に良い作品だと思った。正義や悪の相対性、憎悪からの自由……深いメッセージ性に富む。引き続き、追いかけていこうと思う。
- 2025年3月10日
- 2025年3月10日
- 2025年3月7日
- 2025年3月7日
- 2025年3月6日新しい日本語学入門第2版庵功雄再読中庵功雄先生の手になる名著。再読…というか、四ないしは五読めくらい。日本語学はまったく専門ではないけれど、これからの予備校講師としての人生、物書きとしての人生、そして研究に、大きな意味を持つ一冊。腑に落ちるまで、何回でも読み返す。
- 2025年3月6日獣王と薬草(1)ももちち,坂野旭,艮田竜和読み終わった子どもの頃から、「もし鬼の立場から語ったなら、『桃太郎』はどういう物語になったのか」ということをよく考えていた。ファンタジーは、ノンフィクション以上に現実のミメーシスたり得る…という僕の考え方に、きっと、真っ向から応えてくれる。そんな確信を抱かせてくれた一冊。2巻以降も、期待しながら読み進めていきたい。
- 2025年3月6日
- 2025年3月6日
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