真綿荘の住人たち
15件の記録
mandju@manjukichi2026年9月26日買った読み終わった感想ネタバレあり大和君から始まるので、色々足りない子が成長する青春ものかと思ったら、けっこうしっかり目じゃないか…と読んでるところ。 八重子、実はどんな子なんだろ…という「シスター」中。 読了。 思った以上にしっかりした物語。 自意識過剰気味で人付き合いも表面的なところでしかしていなかった大和君が下宿先の人々や大学のサークルで出会う人々と触れ合う中で、微妙なズレに気付き、変わっていく様子がとても丁寧に描かれている。大学入学後の新しい友人には触れておらず、不思議に思っていたけれど、もしかしたら友人が作れていなかったのかもしれない。きっとこれからは親しい友人もできるはず。たぶん。 そして、大きな軸は椿さん、綿貫さんと晴雨さんになるのだろう。 こんな重いテーマが出てくるなんて表紙からは全く想像できなかったので驚くばかり。 椿さんは高校生の八重子が恋人だから、この先二人の関係が続くかどうかは分からない。ただ、椿さんは八重子が女性だったからというより八重子自身に惹かれたんだろうから、もし、八重子が離れて行ったらずっと一人かもしれないなぁ…椿さんを救う男性が現れることはちょっと難しそうだし。 この国の性犯罪のことまで考えてしまう。 椿さんを襲った奴、のうのうと生活してるんじゃないだろうか。 綿貫さんと晴雨さんの関係はフィクションならでは。 同病愛憐むというようなものなのか、相互依存なのか。 でもこういう強い結びつきというのは、どこか憧れというか、羨ましさもある。 これから二人の関係がもっと柔らかくなっていったらいい。 鯨ちゃんと荒野先輩も本当の意味で恋人になれる日が来ると信じたい。 鯨ちゃんの感覚がちょっとおかしいかも、に触れるところが面白かったなぁ。あえて入れたんだろうな。そういうところ、もっと読んでみたかった。 一番心配なのは、もしかしたら緑川君なのかもしれない。気がついたら大和君に「お前、いい加減にしろよ」と言われるようになったりして。 積読にあって読んだけれど、どうして買ったのか覚えていない。 良い一冊を選んだなぁ。
ほせ@coffee_dog2025年10月16日読み終わった買ったもののなぜか長らく途中で止まっていた本だったのだけど、なんで最初に読んだ時に最後まで読まなかったんだろうと思うほど面白かった。真綿荘という下宿に住む住人やその周りの人それぞれの視点で話が展開されていく短編集。 どの語り手も個性的なキャラクターでありながら、どこかこじらせている部分があって、いや、わかるーと思うことが多かった。最初に自分とは全然違うと感じたキャラクターが自分と似たような悩みを持っていて心から応援したくなったり、自分と似たような性格のキャラクターが見せる強さに勇気づけられたりして、現実に語り手たちと出会って知り合っているような気分になって楽しかった。 特に好きな話は、清潔な視線と真綿荘の恋人でした。みんな不器用すぎて大好き。特に小説ラストの話である真綿荘の恋人は、もう、本当に、もっと言葉にせぇ!と思ったけど、そのめちゃくちゃ遠回りする感じが2人らしいと思ったり…ラストで晴雨さんが法的に対等ではなく、一方的に千鶴を所有しようとするところがめちゃくちゃ素敵でした。(なぜこんな感想になるかは本編で) どのキャラクターもそれぞれの恋や人生を応援したくなる!好きな本がまた一冊追加されました。














