壁 (新潮文庫)

68件の記録
fairy@fairy2026年6月28日かつて読んだ名前を持たない男に世界は容赦ない。人々は迫害し、賢そうな学者も役に立たない。最後はなんか、、、 名前をなくすだけで生き物とそうでないものの境目が曖昧になる。もしかしたら境目なんてないのか。 なにを持ってして人と言えるのか。 人の精神は一つの無限に広がる世界であると同時に、たった一つの壁に囲まれたちっちゃな部屋に過ぎない、でもその壁に囲まれた部屋こそが人たらしめているのかなと読んでいて考えました。- 蛸足配線@nekoai302026年6月20日読み終わった名前を失くす、肉体を失くす、住居を、輪郭を、生活を、信仰を失くす。人間を社会的に人間たらしめているものは決して精神性ではない。それは単なる文字列であり、有機化合物であり、長年の慣習に即して合意とみなされてきた集団的儀式である。誕生から死去までを不文律に拘束され、うっかり足を踏み外そうものならたちまち迫害の的となる。生の内面を夢想めいた常識の衣で包み隠し、亡霊のように都市をさまよう。





倖乃 資@yukino_sanmon_bunshi2026年3月26日読み終わったまた読みたい安部公房さんの『壁』を読みました。 摩訶不思議で、不条理で、寓意的な物語。 壁の中のお話、『S·カルマ氏の犯罪』では 名前を突然失った男が、見つめた物を吸い込み、無茶苦茶な裁判に巻き込まれ、恋人、パパ、色々な物に振り回されます。 文体が非常に可愛らしくて、寓話みたいで好きです
る@kaoruko2026年1月24日大好き安部公房〜。全方面に対して喧嘩売ってて死ぬほど不埒な人間なのかと思いきや、こういう作品ができあがちゃってるってことはまあ結局自分にも世界にも真面目に向き合って苦しんだ人なんだろうなあと。これだけ色々できたらこんなの書かなくても生きていけそうなのにわざわざややこしいもの書いてるところがらぶ。- こよなく@funyoi2025年11月6日読み終わった空虚や疎外感、現実からの逃避が自分の心に収まりがいいが、寓話感の強い話が自分はあまり楽しめないとも気付いた。 都市的なモノである壁に安心(居場所)を覚えて成長する壁となるラストは諦めのようにも感じるし、救いのようにも思える。死んだ有機物から生きてる無機物へ。 昔『砂の女』を読んだ際は、なんて残酷な話なんだと思ったが、あれも順応に対するポジティブな結末だったのか。

たま子@tama_co_co2025年6月18日読み終わった変な時間に目覚めて眠れなくなり、夜に珈琲をガブ飲みしたことを思い出し眠るのをあきらめて読む。眠れない夜と本って相性がよくて、文章と意識が溶け合うみたいな感覚になるときがある。たのしい通り越してきもちいい。 名前を失う男、影を失う男、家を失う男、どこにも自らの帰属すべき場所をもたない人間たち。内部(自己)も外部(世界)も空虚、いずれも壁に閉ざされている。ということは同時に自己も世界も未来に向かってのみ無限の可能性をはらんでいるということなのか。逆説的に読んでみたい。












さゆ@umorinosayu2025年6月13日読み終わった「魔法のチョーク」が一番好きだったかもしれない。 世界を記述するとき、どこまでを描くか、どこまで限定していくのか。創作の葛藤が感じられた。 「S・カルマ氏の犯罪」なども、ヘンテコな演劇を見ているようで面白かった。
たま子@tama_co_co2025年6月6日読み始めた「目 を覚ました。朝、目を覚ますということは、いつもあることで、別に変わったことではありません。しかし、何が変なのでしょう?何かしら変なのです。そう思いながら、何が変なのかさっぱり分からないのは、やっぱり変なことだから、変なのだと思い……歯をみがき、顔を洗っても、相変わらずますます変でした。」 今年こそ、阿部公房を読み直していくぞの第一弾。一章、名前をなくした男からはじまり、ふふふと笑いながら読む。ちょっと読んだら『ダロウェイ夫人』のつづきを読もうと思っているのに、こっちもこっちでおもしろくて止まらない。






灰色の種族@rarara78912018年12月1日かつて読んだ安部公房の小説は他にも読んでるけど、代表作なので入れておく。面白い。 記録をつけてるうちに石川淳の序文をめちゃくちゃ面白かったことを思い出しので、石川淳の小説も2026年中に読もうと思う。


















































