「居場所」のない男、「時間」がない女

「居場所」のない男、「時間」がない女
「居場所」のない男、「時間」がない女
水無田気流
筑摩書房
2020年5月13日
6件の記録
  • 私は男なので、故に彼らに「居場所」がないのはわかるが、かたや女の「時間」の方はわからない。 性別二元論的なタイトルが少し気になるが、前々から興味のある主題の本なので読んでみたい。
  • 生きづらい世の中だ。本書が出版されたのは2015年。それから10年たちますます“づらさ”に拍車がかかっているように思える。それぞれにそれぞれがつらく他者のつらさを想像するだけの余裕がない。少なくとも自分はそうで、気を抜くとすぐに思いやりが欠ける。ベビーカーで電車に乗るキツさを想像できるようになったのは子どもがうまれて、ようやくで、それまでは気に掛けたこともなかった。そんなことがほうぼうであり、想像することすらできてないことが無数にあるのだと思うと無力感を感じてしまう。もう少し余裕があれば、とおもうのだけど、どうなのだろう。生きづらさについてはもっと考えていきたい。
  • 亜
    @____9728
    2025年8月30日
  • -ゞ-
    @bunkobonsuki
    2025年7月25日
    仕事一筋の生き方を強いられ、仕事以外に居場所のない男。 家事・育児・介護などマルチタスクに追われ、時間がない女。 男女間の軋轢の本質を「時空間の歪み」と表現する、異色の社会派エッセイ。 SNSで呟かれる「女・男っていいよな」論は、だいたいこの本によって論駁されるだろう。男女間のいがみ合いがなぜ続くのか、いかに論点の違いによって平行線を辿っているのか、本書を通じてよく分かった。
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