小僧の神様 他十篇

小僧の神様 他十篇
小僧の神様 他十篇
志賀直哉
岩波書店
2002年10月16日
17件の記録
  • @urara
    2026年3月27日
  • 浮舟
    浮舟
    @ukibune_1991
    2026年3月25日
    小説の神様と言われた志賀直哉の短編集。 志賀直哉の文体は現代小説のように簡潔で硬質、写実的な特徴がある。それでいて幽玄、もののあはれ、余白と日本美を表現出来ている事に天賦の才がある。 たとえば「城の崎にて」に登場する蜂・鼠・蠑螈のシーンでは、それぞれが死んだ事に対して悲しい、涙が出る、怒りが湧いてくるという表現は控えめに描き、淡々と生から死の過程、生と死とは何かについて考える描写が続く。 そこに読者は考える余白が生まれる。また、蜂が死んでいる、生きている蜂は気にせず変わらぬ日常を送っている。という描写から諸行無常、もののあはれを感じる。 それだけでなく、人間の業を描く事も上手い。「范の犯罪」に登場する范が妻を恨んでいるが、それを抑えるためにキリスト教を学ぶ。しかし、妻を殺してしまう。范は罪から逃れる為に事故と偽装するが、裁判官に偽装内容まで伝えてしまう。范にも殺意の在処が分からない。これは范が倫理と業の狭間で揺れ動き、范の言葉に出来ない心理を写実的に描いている。 このように志賀直哉は日本文学の歴史において、古くから続く日本の美を装飾的な文体で表現する技巧から、硬質で写実的な文体で日本の美を表現する技巧を生み出した天才である。 また、日本の美として正統な後継者は泉鏡花、谷崎潤一郎、川端康成だが、志賀直哉も違う角度から日本の美を表現しており、彼らと美の感覚は共通している。 しかし、志賀直哉の小説は神の如く視線であり、自らの苦悩や地獄から考え抜かれた哲学ではなく、あくまで知識の探究によって考え抜かれた小説であり、そこに血が通ってはおらず虚構であると言える。ただ、前述の通り技術と表現は間違いなく天才的だ。
  • MIU.
    MIU.
    @reads_miu
    2026年1月12日
    表題作『小僧の神様』 たった15ページ、ただ小僧にご馳走する/されるだけの話なのに、経験が人生にもたらす力強さ、やさしさが波及していく美しさを感じる。
  • 内的な倫理について。
  • きょ
    きょ
    @octjack
    2025年10月26日
    残りの作品とあとがきをさらっと読み、解説を熟読していました。 以下、読書メーターの感想をそっと置いておきます。 収録作の中で未読なのが「流行感冒」だけなので、「流行感冒」とあとがきと解説を熟読して、他はさらりと流し読みしました。「流行感冒」が事実をありのままに書いているとあとがきでしれっと書かれていてなかなか興味深かった。読みながら職場の関係でコロナ禍はじめの一年くらいは観劇を自粛していたことを思い出していました。あとがきがさらっとしているからか、解説のボリュームに作品への理解が深まると感謝していました。
  • きょ
    きょ
    @octjack
    2025年10月18日
    既読の小説ゾーンに入ったので軽く再読中。
  • きょ
    きょ
    @octjack
    2025年10月5日
    収録作の中で未読なのが「流行感冒」だけなので、「流行感冒」を読了。職場の関係でコロナ禍はじめの一年くらいは観劇を自粛していたことを思い出してしまったな……。残りはぼちぼち読み進めます。
  • 高菜昆布
    高菜昆布
    @knco0
    2025年3月27日
    城崎温泉に旅行に行ったので、せっかくならばと旅のお供に。志賀直哉の文章の洗練されたシンプルな美しさはずっと憧れ。 「生きている事と死んでしまっている事と、それは両極ではなかった。それほどに差はないような気がした」(「城崎にて」より)
  • きむのう
    @kimunou
    2025年3月22日
  • 国語の授業で習った「城の崎にて」を始めとする短編それぞれが読みやすい文章の中に深い洞察力を感じさせる。世間を分析し、簡潔ながら奥が深い一冊。楽しかった。
  • 志賀直哉様!!!高1で読んだかな
  • umi
    @namaehamadanai
    1900年1月1日
  • 茅嶋
    茅嶋
    @_Kayashima_
    1900年1月1日
    なんだかんだで『城の崎にて』が一番面白いという説はある。 --------------------------------------------- その時はその時だ。その時に起ることはその時にどうにでも破ってしまえばいいのだ。破っても、破っても、破り切れないかも知れない。しかし死ぬまで破ろうとすればそれが俺の本統の生活というものになるのだ。 (范の犯罪)
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