監獄の誕生〈新装版〉
38件の記録
- たばら@ircow03152026年8月1日読み終わったフランスの権力構造と処罰の移行の歴史を対比させながら近代の社会構造を解析した本。 出版から約半世紀経っていますが、現代日本社会も同じ構造だと言って良いと感じています。 特徴的な点は、多くの哲学書で語られる「どうするべきか」という命題を空白のまま完結させた事だと考えています。なんなら何が良く何が悪いかも語られません。ありのままを読者に伝え、どうするか考えさせたかったのかなぁと思いました。 文章は難解ですが、読む上での前提知識は殆ど問われません。更に形而上学的なテーマも主眼に置かれず、(個人的な考えですが)日本的な価値観とあまり馴染まない「絶対的な真理」をある意味で否定しているため、最初に読む哲学の本としておすすめかもしれません。

- たばら@ircow03152026年7月25日まだ読んでる第三部 規律・訓練 メモ 「どんなに些細な細部をも見落とさぬようにしつつ、この広大な機械装置を把握したいと願う。」 近代に発展した権力技術により達成される。 ①規律・訓練 個人を細かく管理分類し、反復訓練によって従順でありながら能力の高い「従順な身体」を作り出す。 ②試験 個人を評価し順位を付け、記録を蓄積。個人を比較可能な対象として体系化し管理を容易にする。 ③一望監視方式 対象から監視者を確認できないようにして、監視されている可能性により自ら規律を守るようになる。 監獄のみならず学校、軍隊、病院、工場など近代社会全体に広がり、人々を管理する基本原理となった。


- たばら@ircow03152026年7月13日まだ読んでる@ 自宅2部2章メモ 18世紀末は3つの処罰の形式が存在。 ①君主権による処罰(旧来の身体刑を伴う) 犯罪者は君主の敵として裁かれる儀式としての側面があり、君主の超権力により行われるため、不連続で不規則。 ②①の問題解消案(法律家考案) 刑罰と犯罪の結び付きを強めた上で連続性を持たせる。それにより民衆の刑罰の理解を深め、罰せられるという意識を犯罪をする前に植え付け事前に予防する。 ③監獄 罪人を正常な人間に戻すために監禁&訓練。 ②が司法権改革者達の理想だったが、実際広く普及したのは③。 このズレの要因を本書の後半で明かしていく…

- たばら@ircow03152026年7月7日まだ読んでる@ 自宅第2部第1章メモ 刑罰は優しくなった訳ではなく、社会全体に効率良く作用するよう変化した。 18世紀で社会構造が変化し、財産が重視されるようになった。今まで黙認されていた庶民の違法行為(領地での放牧や落穂拾い等)が問題視され始めた。更に犯罪の種類も詐欺等の財産を狙うものが増加した。そのため新たなルールが必要となった。 以前のような華々しい身体刑ではなく全ての罪を正統に罰する事ができ、罰による損失>犯罪の利益となる設計かつ抑止力となる程度の刑で充分となった。

- たばら@ircow03152026年7月4日まだ読んでる@ ホテル第1部第2章メモ 身体刑は司法的側面以外に犯罪者に対し統治者の権力が勝利した事を表す儀式でもある。公開処刑とは民衆も支持や妨害等で参加可能な祭式であった。しかし罰を耐える不屈の精神や罪の浄化により死刑囚を英雄視する者や同情する者が現れ、権力に対する反感という統治者側にとって良くない反応が身体刑の衰退の一因となる。

- たばら@ircow03152026年6月28日読んでるメモ 1部1章 ・身体の政治的技術→政治や経済の目的に沿って、人々の身体を服従的かつ有用にするための権力の技術 ・刑罰が身体の破壊から管理、訓練へ移行したのは人道的な発想ではなく「身体の政治的技術」に拠る
バルーン@9kv8xiyi2026年2月7日かつて読んだ@ 自宅労働は監獄の崇める宗教である。 現在の社会状況を監獄と表現したミシェルフーコー。確かになーと思うこともあり、ニヒリズム的な思考が促進されたのをなんとなく思い出せます。(2月かもうちょい前)


かわいいペンギン@DMK_penguin2025年5月5日読んでる今週からフーコー読書会が始まったので、それに合わせて『監獄の誕生』も読み始めた。 現在読んだのは訳者解説と第1章の途中まで。重田先生のフーコーファンブックの紹介にあった通り、1章冒頭数ページはひたすら酷い身体刑の描写が続いて嫌な気持ちになった。でもフーコーは別にグロ好きではなく、あくまで身体刑に馴染みのない読み手にそれがどんなものであったか印象づけるために細かく描写してるんだよな、と思うことで耐えた。 フーコーが色々例え話や過去の議論を引っ張って分かりやすく説明しようとすればするほど現代日本で育った私は意味が分からなくなってゆくので、とりあえず一読目は大まかな筋を掴むつもりで読もうと思う。






























