負債論
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Jun Nagata@nagata_jun2025年11月2日読書メモデヴィッド・グレーバー『負債論』は、人類史を「負債」という視点から読み直し、貨幣・国家・暴力の起源を問う壮大な書である。グレーバーは、負債こそ社会的支配関係の基礎であり、暴力を正当化する最強の言語だと説く。歴史を通じて富者と貧者の闘争は債権者と債務者の闘争として展開し、革命は負債の帳消しから始まった。貨幣の起源も、交換や市場からではなく、信用と暴力、そして国家の徴税システムに由来する。国家は貨幣の単位を定める「辞典の再編集者」として権力を掌握し、宗教や法体系とともに負債の道徳を制度化した。貨幣は神への捧げ物、あるいは装飾品など「人間を飾るもの」から生じ、戦争とともに硬貨として拡大する。グレーバーは、ユーラシアの歴史を「信用貨幣」と「金属貨幣」の交替として捉え、ニクソンの金本位制廃止を「新たな仮想貨幣時代の始まり」と見る。貨幣とは物ではなく、人間の信頼関係そのものなのである。
画伯@ggahak2025年3月10日読みたい何年も前に買っていつかと思いながらも差しっぱなしだったのをさっき開いて10ページほど読み、帝国の欺瞞に憤怒がわく。明快。持ち歩けないサイズだし、家でちょっとずつコツコツと読めたらいいけど、まだわからない。まだ読み始めたとは言えないのでタグは読みたいにした










