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画伯
画伯
@ggahak
主に(ほとんど)翻訳小説を読んでいます
  • 2025年8月20日
    誓願 (ハヤカワepi文庫)
    誓願 (ハヤカワepi文庫)
    おもしろくないということはない、それどころかぐいぐい読めるのだが、それはただどうなるのか/どうなったのかを知りたいという野次馬根性の充足というか、答えを与えられるのは好きじゃないというか、ファンフィクっぽかったかな
  • 2025年8月16日
    侍女の物語
    侍女の物語
    発表当時より今の方がより現実味が増しているのではと感じられてとてもキツい読書になりました。アメリカ在住者にはよけいだろうな。作中、最初はデモも行われたけど容赦なく発砲してくることがわかってピタッと止んだというくだりがあり、今現在のアメリカではレイシズムが激化しICEも誰かれかまわず拘束して収容所送りにするせいでデモに出る非白人が激減しているらしいことがいやでも想起される
  • 2025年8月13日
    侍女の物語
    侍女の物語
    一度序盤で挫折したのち長年積んでいたのを今さら読み始めたら先が知りたくて止まらない。時代がギレアドを射程に捉え始めたと感じられるせいかもしれない、それで物語がよりくっきりと切実に色彩を帯びるのかもしれない。まだ遠いと思いたい
  • 2025年8月10日
    トピーカ・スクール
    トピーカ・スクール
    難儀して読み終えた。残念ながらあまりピンと来なかった。家族と狭いコミュニティの話すぎた、よその家族のアルバムをソファでめくり続ける感じ。より大きな主題はざっくり言うと言葉の効果についてでそこはすごくエキサイティングに展開していくし自分の好きな方の話でもあるはずなんだけど、なぜか最後までなんとなく乗れず。有害な男性性やレイシズム、フェミニズムへの視座がとても真っ当でその点非常に安心して読めます。
  • 2025年7月24日
    ムーア人による報告
    ムーア人による報告
    『ジェイムズ』もそうだったけど社会構造のために生存が極めて不当に限定される環境下で生き延びるということは、勇気とか何か英雄的行為とか胸踊る手に汗握る冒険とかとはほど遠い、時に良心や正義に目を背けることもしなければならない過酷な道行きになるのだよな。いや、そんな環境を生き延びようとする強い意志は勇気としか言いようがないですが。そして生き延びたいから誰よりも恐怖し後悔もする。読み終えるのにかなり時間がかかったけど、エステバニコ(ムスタファ)の長い長い半生の記録、語りは時間をかけて読む方がふさわしいように感じる
  • 2025年7月14日
    ムーア人による報告
    ムーア人による報告
    この暑さで体力を消耗していて開くと寝ちゃうのもあるけど遅々として読み進まず…ちょっと軽めのエンタメでも挟むかなとも思うのだがそういうのこそ5〜6時間で読むより90分の映画で観たいと思ってしまいがち
  • 2025年7月6日
    ジェイムズ
    ジェイムズ
    『ジェイムズ』噂に違わず一気読みだった。1日で読み終わるのが惜しくて途中で置いたけど翌日に読了、読了後もまだミシシッピの川岸から動けずにいる… 「知能は足りないけれどもユーモラスで気のいい愛すべき奴隷」などという白人にとってもっとも受け入れやすいキャラクターを与えられたジムは絶対に語り直しが必要だったのだ、これがその最初ではないはずだけど 中盤までは『ハックルベリー・フィンの冒険』そのままに視点人物を反転させた語りが見事で、惚れ惚れしながら読み進むと、ある地点から川が分岐するように物語が原作(?)を離れていき、どんどん加速してコルソン・ホワイトヘッド『地下鉄道』やジェスミン・ウォード『降りていこう』のような作品群に接続していく 奴隷かそうでないか、肌の色が濃いか薄いか、それによって人生はほんとうに違ってくるのかどうか。システムを変えることが難しいとき、どうやってそこで生き延びるか、どのようにあるべきか 読みどころはとても語り尽くせない。個人的にはミンストレルショーの醜悪さ、恐ろしさが非常に端的に描かれる場面が印象に残る。もちろんミンストレルショーが人種差別的で許されるものではないということは近年すでに「常識」の範囲内だと思うけれども、ここでは一見わかりにくいというかましに思える分むしろ恐ろしさ深刻さが増すような差別構造として描かれており、この物語の中でもっとも肝が冷えるパート
  • 2025年7月4日
    フォークナー第27号
    フォークナー第27号
  • 2025年7月4日
    アブサロム、アブサロム! 下
    アブサロム、アブサロム! 下
    下巻も2週間持ち歩いてやっと読了。しんどかった、文体が。原文はいったいどうなっているのだろう…翻訳は並大抵ではないだろうな。フォークナー2作読んだのでフォークナー27号をやはり買ってみよう(読みたい本にあげる)
  • 2025年6月21日
    アブサロム、アブサロム! 上
    アブサロム、アブサロム! 上
    コロナからやっと全快→急な転居決定のわちゃわちゃで読書も中断しこのアプリの存在も忘れていた…引っ越ししてひと月経ち、ようやく2ヶ月ぶりに本を読み終えた。がこれはめちゃくちゃに読みにくい…『響きと怒り』とはぜんぜん違う(もちろんそっちも読みやすかったわけではないが)
  • 2025年4月2日
    ワインズバーグ、オハイオ
    ワインズバーグ、オハイオ
    わりと好きと思ったのだが半ばで飽きてしまい、後半はぱらぱらとめくって斜め読みしたり訳者あとがきを読んでまたぱらぱらしたりで読んだことにする。病み上がりで集中する体力がまだないのかもしれない
  • 2025年3月28日
    ワインズバーグ、オハイオ
    ワインズバーグ、オハイオ
    架空の町オハイオ州ワインズバーグを舞台にした短編集。うち「手」がゲイ短編集に収録されており、それが気になって購入した本。ありがちな狭い田舎の鬱屈という雰囲気ではないのがよい。人がいわく言い難き内面を持っているのはあたりまえ、だけどお互い誰もそんないわく言い難き内面を持っているとは想像していない隣人たちに、無作為に一瞬ズームインして見えたもの聞こえたことを綴るかのような作品集。なかなか好き
  • 2025年3月25日
    原因
    原因
    自伝5部作の1だが続きを読むかどうか…語りが重複していてそれが別に効果になってはおらず、小説にしても事実の羅列にしてもなかなか読むのには骨が折れる。とりあえず2作目は読むつもりだけど図書館かも
  • 2025年3月23日
    原因
    原因
    冒頭のザルツブルクという都市への罵詈雑言と、1ページに何度も何度も登場する「自殺」の文字に恐れをなしていったん訳者あとがきから読むなど…25ページほど耐え忍ぶとくぐり抜けられる
  • 2025年3月19日
    地上で僕らはつかの間きらめく
    地上で僕らはつかの間きらめく
    コロナでダウンしている合間に。謝辞を読むとベン・ラーナーに師事し大きな影響を受けているとあり、ベン・ラーナーも読もうと思った
  • 2025年3月14日
    地上で僕らはつかの間きらめく
    地上で僕らはつかの間きらめく
    「母さんは子供の頃、アメリカ軍のナパーム弾による空襲で学校が焼かれるのをバナナの森の中から目撃した。そして五歳のときから、二度と学校には行っていない。だから僕たちの母語は、実は全然“母親”ではないしむしろ、孤児だ。僕らのベトナム語はタイムカプセル。どこで教育が終わったか、灰になったかを記す標識だ。母さん、僕らが母語でしゃべるということは、ベトナム語をしゃべるというより、戦争を語るということなんだ。」 (p.42) このパラグラフだけでこの本を手に取ってよかったとしばらく反芻して何度も読んだ。"母語"がぜんぜん母親ではない、むしら孤児。そういう人が世界中にどれほどいるだろう。そういう人がたくさんいるということは知ってるのに、それがどういうことなのかをほんとうに知ることはないのだろう
  • 2025年3月13日
    地上で僕らはつかの間きらめく
    地上で僕らはつかの間きらめく
  • 2025年3月12日
    ゲイ短編小説集
    ゲイ短編小説集
    シャーウッド・アンダーソン「手」を読む。短編はあまり読んできていないので短編特有のストーリーテリングをまだ掴みきれていない感覚があり、読み方がよくわからないというか定まらないところがあるのだが、風雲急を告げるという感じの展開の変化がスリリングでなんともすごい。「手」を含む短編集『ワインズバーグ、オハイオ』を読んでみたくなって購入。新潮文庫で2018年新訳が出ている
  • 2025年3月11日
    響きと怒り
    響きと怒り
    長編を読む喜びを堪能。どの人物も複雑、鮮烈な語り。カバー挿絵も素敵だなと思って折り返しを見ると1830年の植物画で、Honeysuckle、スイカズラだった。第二章で香る花なのだが、私はスイカズラの香りを知らない
  • 2025年3月10日
    響きと怒り
    響きと怒り
    195ページ、真ん中を超えた。エヴァン・ダーラ『失われたスクラップブック』をずっと思い出しながら読んでるけど順序が逆。古典をあまり読んでこなかった自分の初フォークナー。昨年、年に1作はなんか古典を読もうと緩い目標を思いつき、昨年はジョイスの『ダブリンの人々』を読んだ(最終的にはユリシーズを…)。今年はまずはこれをと読んでいる。特に読みにくさは感じない。ときどき胸にぐっと刺さる
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