高次元ネットワーク技術を使ったSF配信小説。天候操作や、固形の水に配信荒らしなど。配信者とリスナーとの良い感じを文章に落とし込んでおり、かつ奇抜設定がイキイキしてる。一応続編、前作を踏まえているというのはあるけど、楽しかったです

「宇宙からの荒らしとバトってみた」回、タイトルのゆるさに反してクリストファー・ノーランが撮ってそうなめっちゃくちゃハードなファーストコンタクトものと時間SFを同時にやっていて唸る。 全編配信口調のフォーマットかつ、ゆるふわルームシェア百合からこれがお出しされることあるんだなぁ…

前作よりもSF度が上がっていた。理屈っぽいのに軽妙なやり取りですいすい読める。動画配信ファン関係の含みのある用語や微妙な感覚は数十年後には伝わらなくなっているんだろうな……。

全文セリフのみで構成された異色の配信SFの続編 前作の圧倒的な読みやすさを維持したまま、SF要素はさらにハードに物語のスケールはさらに大きく進化していてめちゃくちゃ面白かった 今年発売のSF小説の中でもベスト級に刺さった一冊

10月31日