め生える
19件の記録
あさだ@asadadane2025年11月8日読み終わった小説大人になると皆ハゲるようになってしまった世界の話 価値観なんて簡単にひっくり返ってしまう世の中で、何を指針に何を大切に生きていけばいいんだろう 私は昨今の過剰なルッキズムを嫌悪し他人の容姿に言及することなかれと日々思っているが、真智加がテラとしか友人関係を継続できなかった複雑な心情に触れ、少しその思想が揺すられるような、刺されたような気持ちになった


コトリ@kotoribooks2025年9月24日読み終わった『おいしいごはんが〜』より苦しまずに読めた。 著者の作品を読むのは三作目。奇妙な“何か”による恐ろしさが、苦しいけど癖になる。 表紙がいい、帯を外して眺めている。

- 蛸足配線@nekoai302025年6月9日読み終わったはげであったことがいつまでも自分を孤独にしている、と何度も新鮮な気持ちで悲しむ。悲しみが募ってたまらなくなった日は、一人きりの部屋で髪が一番美しく見える角度でライトを当てて、鏡の前に座り、美しい黒髪にうっとりとくしを通した。(P123) コンプレックスの原因が解消されたとて、根に染み付いた卑屈さや疎外感までは帳消しにならない。不意に傷が痛む。自分の欲しいものを持つ友人は、自分の持ちものを欲しがっている。互いに屈折した感情を抱えていても、どうしてなのか、やはりずっと友達で居たいと思う。




annamsmonde@annamsmonde2025年4月20日読み終わった二十歳までにほとんどの人がハゲるようになった世界での、人間模様の「はかばかしさ」か切実に書かれていてヒリヒリした。 みんな同じになった。平等になったのだから、コンプレックスもない、などと簡単にはいかず、過去におびやかされ、未来への不安を嘆き、余計に他人の目を気にして生きるようになった人間のどうしようもなさが痛い。

夏しい子@natusiiko2025年3月6日かつて読んだありのままでいることが出来ない側の人たちを描くのが高瀬さんは上手い。 みんなとは違う事にモヤモヤを感じる真智加や琢磨のような人たちは、エンタメ小説では主人公にはならないかもしれない。 けれどこの小説では、二人の微妙な思いと 自分が得られないものへの嫉妬をする人たちの描かれ方が素晴らしかった。
北村有(きたむらゆう)@yuu_uu_2025年2月19日読み終わった髪の毛がどんどん抜け落ち、みんなはげていって、禿げている状態が普通になった世界のことを描いたプチSF。り、リアルだ……。 とくに、髪が生えている人:はげている人の割合が5:5くらいになった世界で、人がどんな言動をするか、世間がどんな動きを見せるか、アナザーワールドで見てきたのでは!?と思うくらいリアルだった。 もし私も髪が全部抜け落ちたら、全頭金髪のウィッグをつけたい。



( ˘ω˘ )@nnn2024年4月5日こうきたか、という感動。「はげている人」より「ほんものの髪が生えている人」のほうが少ない世界。 その2種類の人しかいない、わけがなく、一度はげたのにまた髪が生えてくる人もいる。そこが絶妙。 髪があろうとなかろうと、どうあれマイノリティは生きづらい。


















