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ネタバレは書きませぬ
  • 2026年5月24日
    酒を主食とする人々
    表紙の少年が持つペットボトル、その中身こそが「スーパーフード」パルショータ。液体(しかも酒)が主食でありながら写真で見てもわかるように別にガリガリに痩せてるわけでもなく、むしろ近辺の民族より体格が良く健康らしい。味噌的という表現がしっくりくる発酵食品(?)で、読み進めていくにつれだんだんなんだかこっちも固形物に胃もたれしてくるような感覚に。帰国後しばらく大変だっただろうな…
  • 2026年5月7日
    彼の左手は蛇
    彼の左手は蛇
    (ネタバレなしでなにか書くのが難しい) まだ今なら違う道にも行けると逡巡したとき、狂気の側に背中を押したのがたまたまその時居合わせただけの他人への怒りだったというのがなんだかすごくリアルで良かった
  • 2026年5月1日
    救われてんじゃねえよ
    読んでるだけでこのしんどさ、当事者はいかばかりか。でも暗いわけではなく、同情とか共感とか求めてるわけでもない、強い。今こういう境遇にある人が身近にいたとして、私だったらどうするだろう
  • 2026年4月30日
    読む。生きるための読書
    自分のことを曖昧なウチとソトの境界になっている塀の上を歩いている人と称する養老さん、猫みたいでいいな。 書かれて20年以上経った話の再編集だというのに、全然ブレてないし石油の話なんてまさに今クリーンヒットしている。 “乱暴な感想を許す小説とは、頑丈な文学である。それが大切なので、弱い文学は人生の頼りにはならない。”
  • 2026年4月12日
    研修生
    研修生
    1982年、ハンブルクの書店に研修生として派遣された22歳の「わたし」(会話が多いのに、名前は呼ばれないしそこに不自然さはない)。好奇心旺盛にいろんな人と話したり出掛けたり、その中で一つ一つは大したことのない小さな傷が、積み重なってつらくなってどうしようもなくなるその感じ、すっごくわかる。 生活に、言葉に、だんだんと慣れていく様子は眩しいし、時折仄めかされる数十年後にはちょっと切なくもなって、すべてひっくるめて愛おしい。多和田さんの使う言葉は雨露のように静かに輝いている。 “日曜日は会社へ行くこともできず、町中の店という店は閉まり、「わたし」だけがわたしの元に残る。その「わたし」には違和感があり、コーヒーをいれて飲んでも、ジャムをたっぷりのせたパンを食べても、ここにいる「わたし」が他人のような気がする。”
  • 2026年3月14日
    火星の女王
    途中まで面白かった、が正直なところ。 つくづく小川さんは頭が良いんだな…というのはひしひし伝わってきた。地球から火星に行った人も、距離が生まれると地球人にとって「火星人」になってしまうというのはものすごくリアル👾
  • 2026年3月8日
    誰が星の王子さまを殺したのか?
    誰が星の王子さまを殺したのか?
    飛行士のヌヴァンと、星の王子さま大ファンの探偵見習いアンディが、「誰が星の王子さまを殺したのか?(誰がサン=テグジュペリを殺したのか?)」の謎を追うミステリ。おもしろかった! 星の王子さま、かわいい挿画が先行してすごく商業的に取り扱われているからちょっと苦手だった。狐の有名なあの言葉も陳腐化してる気がして。この本の中で出てくる解釈は腑に落ちて、改めて読み直そうかなと思った。
  • 2026年1月31日
    さいわい住むと人のいう
    私はどちらかと言えば桐子のような人間だから、百合子のしなやかな強さが眩しかった。おいなりさん食べたくなる〜〜〜! 読んだ感じから想像するよりも作者の方が若くてびっくり。
  • 2026年1月18日
    4 3 2 1
    4 3 2 1
    ゆっくりじっくり読みたい気持ちと、面白すぎてどんどん読みたい気持ちとの間で葛藤しながら去年からなるべくちまちま読んだ。あぁ終わっちゃう、やだやださびしい!と思いながら読み終わった。 枝分かれしたたくさんのif、その大きな木そのものが人生であり世界。激動の1960年代アメリカを駆け抜けていくアーチーを見守り、一緒に喜んだり呆然としたり悲しんだり、まさしく柴田さんが言うように物語宇宙に耽溺した贅沢な日々だった。仕掛けつきのこの作品を初見で読む経験はもうできない。 “本がこういうものになれるんだったら、人間の心と頭と世界をめぐる心の奥底の感情とに対し小説にこういうことができるんだったら、ならば小説を書くことこそ人生で為しうる最良の営み。絵空事の物語が、楽しみだの気晴らしだののはるか向こうまで行けることをドストエフスキーは教えてくれた。”
  • 2025年12月29日
    ニホンという病
    ニホンという病
    好きなお二人の対談本。2022年〜2023年の対談をまとめたものだけど、南海トラフ地震を見据えてどう変わっていくべきかなんて話もしていて、自分が変わることで社会もひとりでに変わる、を実現できたらいいなと思うなど。 “なんでも原因があるという浅薄さが、僕らの生き方をものすごく陳腐にさせている”
  • 2025年12月28日
    猫の木のある庭
    猫の木のある庭
    仄暗くて静かな読後感。めちゃくちゃ好き…! 日本語がとても美しくてうっとりしながら読む。
  • 2025年12月14日
    夢のなかで責任がはじまる
    夢のなかで責任がはじまる
    表題作が良すぎて他が読めない、そのうち
  • 2025年11月30日
    カフカ俳句
    カフカ俳句
    カフカの創作ノートや恋人への手紙にある短い言葉を、自由律の俳句のように80句味わおうという試み。装丁かわいい。バーコードのとこ。俳句の言い尽くさない美学と、未完の作ばかりのカフカの親和性は確かに〜!と思うなど。 つくづくカフカは生きづらそうだ。でもそれが救いになる人もいるよね。親しみが持ててとても良い。 そして今月は青い本が多い。 「ドアがぱっと開き、家のなかに世界があらわれる」
  • 2025年11月25日
    独居老人スタイル
    「賃貸宇宙」がたいそうツボだったのでこちらも。なんというか大らかですごい時代だったな昭和… 10年以上前の本なので、中には既に鬼籍に入られている方もいて寂しくなる。
  • 2025年11月23日
    エッシャー完全解読
    エッシャーの「不可能建築三部作」やその他の作品を通じて、この不思議な絵がどうやって(How/Whyの両面から)描かれたのかを解き明かす。なぜ不思議なのか、なぜ違和感なく描けるのかを絵の中にヒントを求めつつ考えていく。んですごい楽しそうなのが読んでいるこちらもわくわくする! こんなに謎解きしてもらえて喜んでるだろうな〜
  • 2025年10月30日
    聖なるズー
    聖なるズー
    面白かった!というのが適切かわからないけど、大変興味深く読んだ。「正欲」思い出しますね。 私はなぜか性的指向にはわりとフラットな気がするので、動物とセックスと言われても(どうやって…?)という疑問こそあれ、頭ごなしにアブノーマルだとか気持ち悪いとかとは思わない。大変ですねとは思う。でも読み始めた頃はまだあまりピンときてなかったんだろうな、と終盤気づく。たしかになぁ、どうして動物の性には鈍感でいられたんだろう。
  • 2025年10月26日
    眠れる美女
    眠れる美女
    今月はなんだか黒い本多め。 なにをしても絶対に起きない裸の女と一夜を過ごすことができる宿。片腕を外して預けてくれる女。 三島由紀夫の解説が的確。 “女はこんな指の先きでも、人間であることを超克しようとしているのか。あるいは、女であることを追求しようとしているのか。”
  • 2025年10月18日
    小説
    小説
    なんかちょっとあざといな、と思わないでもない部分もあるにはあるけど、小説というものへの愛、それを愛する読者という存在への愛、それらが存在する世界への愛がすごい。読書って…宇宙なんだぜ…… “けれど読んだ。毎日生き、毎日読んだ。小説を読むことが生きることだった。”
  • 2025年10月5日
    美は傷
    美は傷
    分厚さに面食らうも最初から最後までずっとページを捲る手が止まらず、これは今年一番かもしれない。ジャワ島南部沿岸の架空の町ハリムンダを舞台に、史実とフィクションが入り混じってインドネシアが「再構成」される。暴力の歴史をこんな風に描くことができるなんて!そして女は強いなあ。
  • 2025年9月15日
    ここはすべての夜明けまえ
    ずっと自分の人生を生きられなかった主人公の、穏やかで淡々とした語りに宝石の国を思い出した。ひらがながずっと続くのはちょっとしんどいなと思ってたら、2章?のトムラさんとの会話は俯瞰ゆえに読みやすく、たすかるー。おかげで一気に読めました。 「ここはすべての夜明けまえ」、読み終わるとじんと来るタイトル。きっとここからはじまるのだ。
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